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ミニシアター系からメジャー系まで、思いつくまま気の向くまま。
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視聴日 2008年7月24日


要するに…
絵の質がすこぶる高い“動く絵本”を作ったという事でしょうね…。

『千と千尋の神隠し』が宮崎駿版『不思議の国のアリス』だとするならば、本作は言うまでも無く、宮崎版『人魚姫』です。
『千と千尋の…』は色々と捻ったり、含みを持たせたりしていましたが、『ポニョ』の方は、直球勝負でしたね。

制作か宣伝に携わった誰かが『子供の為に作った。』とのたまっていたようですが、その言葉通りこの作品は概ね“絵本的”で子供向けです。
様々な出来事は唐突に起こり、そして起きた現象には十分な説明がなされません。

子供は、作品世界で起きた非常識な出来事をそのまま受け入れてしまう柔軟な感受性を持っています(疑いをさし挟む為の基本的な常識が欠落しているという言い方もできますが…)。

例えば『大きなかぶ』と言う絵本があります。
この作品には、一族郎党が総掛かりになってようやく引き抜く事が出来るような“巨大なかぶ”が登場しますが、子供達はそのあり得ない大きさのかぶが存在する理由を改めて説明する必要がありません。
彼らはただ“大きなかぶ”があるんだな…と自然にその現象を受け入れるだけです。

この作品の鑑賞にあたっては、そんな子供の柔軟な感受性に倣って見る事をオススメします。
様々な現象に対して『何でや?』と思ってイチイチ理由を探すのは、この作品に関してはナンセンスな行為だと思いますね。
そういう意味で、この作品は見事に子供向きであると言う事が出来ます。

…ただ個人的に思うのは、子供向きと銘打つにはちょっと長すぎるんじゃないかな?という事ですね。
子供を2時間もの間じっとさせて、なおかつスクリーンに釘付けにするのは、本当に生半可な事ではないと思うのだけど…。
子供向けをうたうのなら、1時間ぐらいがいい所じゃないかと個人的には思います。

最後に…
私がジブリアニメを評価する際に最も重視している事に『その作品の舞台に行きたいか否か?』と言うものがあります。
『ラピュタ』における“天空の城”や『千と千尋…』における“あの町”などは、私が是非行ってみたいと願う場所でありますが、本作登場の“主人公達が住む町(特に後半)”も行きたい場所のひとつにカウントされましたね。
つまり、この作品に対する私の評価は極めて高いと言うわけです(笑)

色々と細かい引っかかる点はありましたが、トータルで見た印象は、結構好きな作品でしたね。

終わり方がアッサリ、サッパリしているのもかなり良しだと思います。


評価(☆5MAX)
ストーリー☆☆☆
行きたい度☆☆☆☆☆
正体不明の魔法使い(科学者?)が出てくるんだけど、あのキャラは私のツボです!特に海底にある彼の研究室は非常に素晴らしい…度☆☆☆☆☆
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視聴日 2008年7月19日


最初に一言…
私がタイトルを聞いて、想像していたような愉快な作品ではありませんでした(笑)

映画館で初めてチラシを見た時から、絶対に見に行こうと決めていた作品です。
はっきり言って、タイトルにひかれましたね。

しかし…
その半ば妄想がかった過度の期待が災いしたものでしょうか…?
『思ってたのと違うじゃん』的な失望(勝手だなあ…)がありました(笑)

『一寸、暗いんじゃないか?』とか、『華の無い上に地味!』とか…
見ているとフラストレーションが徐々に蓄積されていく、何とも不可思議な作風でしたね。

ストーリーは…
さる事情(この辺も納得いきかねる理由でした…)から故郷の町に居られなくなった少女が、
“バイトをして百万円を貯める”→“誰も自分を知らないであろう見知らぬ土地に引っ越す”→“そこでバイトをして百万円を貯める”→“再度引っ越し”
というルーチンの放浪生活を繰り返すというものですが…主人公の少女が行く先々での人間関係をネガティブに終了してから去る(決して彼女が意図的にそうしているわけでは無いのですが…)為、どうもスッキリとしません。
まあしかし、その辺の主人公の不器用さが作品自体の奇妙な味付になっているので、ギリギリの所で不愉快とは感じませんでしたけどね…。

この作品のそんな不思議な雰囲気を支えているのは、何といっても主人公を演じている蒼井優です!
彼女は“映画鑑賞界の車寅次郎”と呼ばれるほど異常に惚れっぽい私が、全く萌えてこない女優さんなのですが(スレンダーボディに長い黒髪は私の大好物なのに…)、演技力は若手随一だと思います。
その彼女の魅力的な演技力に、この作品は随分と助けられていましたね…。

この作品は非常にはっきりと“好き嫌い”が別れる映画だと思います。
30分見て駄目なら最後まで駄目かもしれませんね。

個人的にはラストが凄く気に入っています…。


評価(☆5MAX)
ストーリー☆☆☆
モヤモヤ感☆☆☆☆
作品の冒頭で嶋田久作が出演しているのですが、シルエットだけで誰だかわかるキャラの立ちっぷりに脱帽!やはり個性派俳優の鑑やね度☆☆☆☆☆
視聴日 2008年7月19日


私の好きな淡々系(笑)の作品でしたね…。

早世した長男の法事に集まった一家のギクシャクとした…それでいて何も起こらない1泊2日をえがいた、たわいもない一本です。
冒頭で述べた通り、淡々と話は進み、そして終わってゆきました…。

しかし、瞠目すべきはそれだけ“何も起きない単調な日常”をえがきながら、2時間飽きさせる事無く作品を見せてしまう監督および出演者陣の力量です。

特に老いた母親役の樹木希林のユーモアと怖さを含む演技は秀逸で、名優揃いのキャストの中でも、頭ひとつ分抜きんでていた存在でしたね。

この作品は“家族”を題材に描かれている為、多くの人が各々の立場を重ねて見ることが出来る仕掛けになっています。
その中に“家族”という集団が持つ重さとか、生臭さとか、冷淡さとかが上手く散りばめてありました。

そんな意味でも良くできた作品でしたね。
こういうの、結構好きです…。


評価(☆5MAX)
ストーリー☆☆☆☆
没日常度 ☆☆☆☆☆
この作品は阿部寛が出ていたから見たんだけど、やっぱりあの顔立も体格も派手過ぎる人が、冴えない平凡な役をやるのには少し違和感を感じてしまうなあ…度☆☆☆☆☆
視聴日 2008年7月12日


ショボいタイトルと、麻生久美子(またかよ…)にひかれて見てきました…。

物語は…
駄目駄目なお父さんが思いつきではじめた喫茶店に集まる変な常連客とバイト達が繰り広げるドタバタコメディ…です(大まかに言うとね…)。

一応、マスターの娘が一番の常識人(餓鬼は餓鬼なりにですが…)で、何とか状況を打開したいと考えているのですが…全くどうにもなりません(笑)
そんな報われない所が、何だか少し微笑ましかったですね。

作品を通じてのキーワードは“歯切れの悪い、あまり愉快ではないテンポ”と“アレ”と言う指事語(見ればわかります…)です。
このあたりが、この作品独特の間を生み出しているように思いました。
コレだけを聞くと、非常につまんなそうな作品に聞こえますが、個人的には結構好きな作品でしたね(笑)

随所に個性的な役者が、無造作にばらまかれていましたが、私は特に2人のヒロイン?に好感を持ちました。

正体不明の謎の女バイトを演じる麻生久美子が素晴らしいのは言うまでも無い事ですが(相変わらず、贔屓のひきたおしやな…)、宮迫店長の娘を演じた仲里依紗(初めて顔を見ました。『時をかける少女』の時は声だけでしたから…)が、シーン毎に大人っぽく見えたり、餓鬼にしか見えなかったりと非常に肉体と精神がアンバランスな年齢の少女を好演しており、大変良かったと思います。

オススメするほどの名作ではありませんが、先にも述べた通り悪くない作品です。
でも、あえてスクリーンにこだわる必要は無いかもしれませんね(笑)


評価(☆5MAX)
ストーリー☆☆☆☆
間の悪さ ☆☆☆☆☆
俺の麻生久美子が、今回はその場限りのノリと嘘で生きている正体不明!浮草のような女を好演!!この主体性の無さを指して“悪女”と呼ぶかどうかは各人の判断によるだろうが、彼女になら、俺もあんな風に振り回されてぇ度☆☆☆☆☆
視聴日 2008年6月24日


きっともう、死んでしまったもんだと思ってた。
ハリウッド映画に対する執着とか情熱とか言うコダワリなんかはね。
とっくの昔に燃え尽きたもんだと思ってた…。

しかし…
劇場の予告編であのテーマ曲を聞いた時、私の心の中で、ふつふつと沸き上がるものがありました。
それは理屈じゃなくて“パブロフの犬”的な条件反射…つまり、本能に刷り込まれたレベルでの強い興奮!
『死んでたんじゃない!ただ、眠ってただけだったんだ!』
その時、私は初めてその事に気付かされたのです…。

シリーズ第3作の『最後の聖戦』が公開されたのが私が中学生の時でした…。
あれから幾年月たった事でしょう…それでも、私にとって一番の冒険活劇映画と言えば、『ナショナルトレジャー』でも『ハムナプトラ』でもなく、やっぱり『インディ・ジョーンズ』なんですね。

別に新作を期待していたわけではありませんが、いざ本作が公開となった時、当たり前のように見に行く自分に少し驚いてしまいます。

感想?
そんなものは聞くだけ野暮ってもんでしょう。
面白かろうが、つまらなかろうが私にはどうでもいい事です(笑)
ただただ、ジョーンズ博士が今でも現役でいてくれた事が嬉しかったですね。

これはターミネーターの時にも、ロッキーの時にも、ランボーの時にも感じなかった感覚でした。
故に、私にとってインディと言うヒーローは別格なんだと自覚せざるを得ませんでしたね…。
これは『仮面ライダーSPIRITS』と言う漫画で、本郷猛が今だ現役で正義の為、命を賭けて悪と戦っているのを知って涙した時の感覚に似ています。


だからこの映画を見れた今夜、私は大変幸せなんですね(なんじゃその結論は…?)



評価(☆5MAX)
ストーリー ☆☆☆☆
ノスタルジィ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆……
今回も定番の“むいむい”達のシーンは健在です(笑)今回もやっぱりグロいよ…度☆☆☆☆☆
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