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ミニシアター系からメジャー系まで、思いつくまま気の向くまま。
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視聴日 2008年8月27日


最初の30分間はむしろ退屈でした…が、中盤以降あれほどスクリーンに引き込まれる事になるとは…。
私は、この作品を映画版バットマンの最高傑作と呼ぶ事に、寸毫の迷いもありません!

この大絶賛を支える、ほとんどの理由は、ヒース・レジャーが演じる“ジョーカー”という魅力的な悪役にあります。

私は、高校生の時にジャック・ニコルソン演じるジョーカーを見て、これを超えるジョーカーのリアルアレンジは有り得ないと思っていました。

しかし、今回のヒース・レジャー版ジョーカーはそれを軽く凌駕しています…いや、違うな…今までリアルアレンジだと信じていたジャック・ニコルソン版が“リアルっぽい世界に良くできたアメコミ版ジョーカー(それこそ最高レベルに良くできた…)を放り込んだだけのモノ”に過ぎなかったのだと気付かされたと言うのが、正しい表現でしょうか…?

それぐらい今回のジョーカーは、従来のモノとは異なっていたのです…。

本当に彼は“嘲笑的で狂気とテロリズムに満ちた魅力的な悪魔”でした。
『彼の存在する世界には絶対行きたくない!』そう心から思える存在でしたね。

ヒース・レジャーはこの“ジョーカー”という役に命を吸いとられて逝ってしまったのかもしれません。
そんな風に思えるほど、彼のジョーカーは秀逸でしたし(それこそ、何かにとりつかれたような演技でした…)、だからこそこの作品はジョーカーの映画なんだと思いますね…。

前述の通り、本作でジョーカーはアメコミを脱却しました。
しかし一方、表の主役であるバットマンどうでしょう?
彼はあの仮面をかぶり、あのスーツを着ている限り、アメコミのヒーローのままです。
色々とバットマンの側にもリアリティーを持たせる工夫がなされていましたが、彼があのスタイルを守り続ける限り、アメコミからの脱却は不可能なのです。

今回、ジョーカーとトゥーフェイスと言う2人の悪役のリアルアレンジが素晴らしい大成功をおさめた為に、バットマンの存在が少し矮小に感じられましたね。

だからこそ…
私は、この作品がジョーカーのモノだと繰り返し叫ぶのです(ちょっと、くどいね…)。


評価(☆5MAX)
ストーリー☆☆☆☆
ジョーカー☆☆☆☆☆
上の感想文では、ほとんど触れていませんけど、トゥーフェイスも非常に素晴らしい悪役でした!悪への転びかたといい…その狂気といい…説得力がありましたね。しかし、どうでも良い事かも知れませんが、今回トゥーフェイス役にあの役者さんを起用したのは、見事なケツ顎で顔のメイクがやり易かったからだろうなぁ…度☆☆☆☆☆
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視聴日 2008年8月23日


オダギリジョー&麻生久美子という『時効警察』コンビに加えて、監督・脚本が岩松了(だから本来は“時効トリオ”と言うべきなんですよね…)だったので、大きな期待を抱いて見に行ったのですが…想像していたのとは、一寸違う感じでしたね…。

物語は…
息子の結婚を切望する新郎の父(原田芳雄)とイケてない新郎(オダギリジョー)、ミステリアスな新婦(麻生久美子)が繰り広げる“彼等の出会い~結婚式に至るまでの慌ただしい数ヶ月”を描いています。

こう書くと、若い2人のドタバタラブコメディを想像しがちですが、実際には“ちょっと妙な父子のドタバタ喜劇”でした。
一見主役の麻生久美子は、ちょっとしたスパイス程度の役割に過ぎません(別にいいんですよ、麻生さんは、いつも通りキレイでしたから…)。

しかし…
私をして『期待外れ!』と言わしめた原因はそんな事ではありません。
『カタルシスに欠ける!』これが一番の原因でした。

最後の瞬間のために、コツコツと丹念に積み上げられたストレスの数々が、ラストになっても殆ど爆発せずに終わってしまったのには、本当に閉口しましたね。

例えるなら“ぷよぷよ”においてフィーリング連鎖を狙って、それらしく“ぷよ”を積み上げたのに、いざひとつ消してみたら、連鎖が全く起こらなかった時のようなもので、見ていて非常にストレスがたまりました。

要するに映画の間に起きたミニイベント達が何ひとつ解決しないわけで、見終わった後の爽快感が殆ど無いわけです。

じゃあ『コメディとして笑えるのか?』と問われたら、これもまた正直、疑問符がつきますね。

少なくとも、メンバーを見て『時効警察』のテイストを期待して見に行った人はガッカリすると思います(よく考えると、失礼な話ですね…『時効警察』のテイストは三木聡監督の世界であって、岩松了監督の世界とは異なる訳ですから…)。

兎に角、私が考えていたのとは、方向性が一寸違うコメディだったわけですね…。

個人的には苦手なタイプの作品でした。
途中から私は、麻生久美子の顔ばかり見ていましたよ(まあ、それはそれで幸せでしたが…)。

物事を必要以上に考え過ぎる人にはオススメの作品…かな?


評価(☆5MAX)
ストーリー☆☆☆
コメディ度☆☆
大竹しのぶの無邪気に人を傷つけてゆく魔女的な演技に戦慄!あんな女に引っ掛かったら面倒なんやろうなあ…度☆☆☆☆☆
視聴日 2008年8月23日


極端に言うと…
だらだらだらだら…と時が過ぎてゆくだけのお話でしたね(笑)

“ゆるゆる”な父子が避暑地で過ごす、とりとめのない大人の夏休みを描いた作品で、男の哀しい女々しささが程好い味付けとして用いられています。

しかし…
2人のオッサン(たまに来客はあるのですが…)のだらだらとしたイカさない別荘生活を流し続けているだけなのに、なんとなく2時間、間を持たせ、最後まで見せきってしまうのは凄い力ですね。

その成功(成功なのか…?)は、監督及びスタッフ一同の努力の結晶なのでしょうが、ことに主演の2人の役者さんが持っている、独特のテンポに負う所が大きかったと思います。

堺さんはその曖昧な表情をもって…鮎川さんは独特の台詞まわしをもって…作品全体を支配する独特の間を上手く構築していました(ひょっとしたら、鮎川さんは天然なのかもしれませんが…)。
特に私は鮎川さんの持つ、不可思議な雰囲気に一撃でやられてしまいましたね。

なんとも珍妙な作品ではありましたが、妙な味わいがクセになるような…そんな作品でしたね。


評価(☆5MAX)
ストーリー☆☆☆
ダラダラ感☆☆☆☆☆
鮎川さんも堺さんもいい味をだしているんだけど、流石に私にはあんな親子関係は望むべくも無いな(笑)私と親父では、避暑地の別荘で1日だって間が持ちやしないよ度☆☆☆☆☆
視聴日 2008年8月21日


まさに最強タッグ!この2人なら悟空&ピッコロ(古いね、どうも…)だって問題にならねえよ!!

何しろ『酔拳』と『少林寺』の共演ですからねぇ、一連の“ジャッキー映画”を母乳がわりに育ったカンフーおたくの人々には堪らないものがあった事と推察します(私はこの分野において、そこまでコアなこだわりを持っていません…)。
私も本当に贅沢な顔合わせだと思います…ただし、15年前ならね(笑)

物語は…
『西遊記』をベースにした、中華ファンタジーのごった煮風カンフーアクションです(一寸、要約しすぎ?)。
2人のビックネームに優劣をつけられない為、ストーリー上の主役として現実世界のアメリカから如意棒に導かれて異世界にやって来た“へなちょこカンフーおたくの若僧”を据えたのがミソと言えばミソですね。

さて、肝心の感想ですが、割と面白かったです。
流石にジャッキーとジェット・リーのバトルシーンは格好良く、燃えるものがありましたし、ストーリーも明快でしたからねぇ…。

ただ、滅茶苦茶面白いわけでもありませんでした…あくまで“割と”止まりです。

しかし…
このコンビを使って“割と”止まりなのは失敗に等しいような気がします。
要するに、この作品は大きな看板を掲げてしまった事により、自ら評価のハードルを上げてしまったきらいがありますね…。

個人的な意見としては“夢の共演”とか“夢の対決”とか言われるものは、“猪木VS馬場”のように夢のままで実現させない方が良いような気がします。
いわんや、その旬が過ぎているモノについては尚更ですね。

キャラクター達は文句無く、格好良いんですけどねぇ…。


評価(☆5MAX)
ストーリー☆☆☆
アクション☆☆☆☆
主人公達を追い詰める“白髪のおねえちゃん”が、凄い別嬪さんだった!私もあの冷ややかな視線で睨まれてぇ~度☆☆☆☆☆
視聴日 2008年7月26日


一般的にはどうあれ、私の価値観からすると、この映画は“素晴らしい作品”でありました(笑)

物語は…
洞爺湖サミット開催中、突如北海道にあらわれた宇宙大怪獣ギララ!
サミット参加中の安倍総理(何故か福田さんじゃ無いんですよ…)を筆頭?にした各国首脳達は、その威信をかけた(笑)ギララ掃討作戦を展開するが…
…という具合に、触りを紹介するだけで呆れるぐらいのB級テイストが感じられる内容の作品です。

しかし…
“ギララ”と聞いてもピンと来ない人も多いでしょうから、ここでザックリと解説しておきます(注意! 前もって言っておきますが、この解説は私の主観を多分に含みます…)。

昔々『宇宙大怪獣ギララ』と言う、とっても不細工な怪獣が出てくるカルトな怪獣映画がありました。
この作品は、松竹が製作した唯一の怪獣映画としても大変有名なのですが、それにも増して、タイトルにまでなった宇宙大怪獣があまり活躍しない点、その怪獣自身の造形があまりに独創的で特異なデザインであった事、加えて作品自体のトホホな出来ばえ…等から、“ギララ”という怪獣は今でもマニアックな人々から強い支持を受けている映画な訳です(私はあんまり好きじゃありません…だってギララは格好悪いんだもん…)。

そんなカルト怪獣ギララに河崎実監督(『コアラ課長』『ヅラ刑事』『日本以外全部沈没』などを撮った知る人ぞ知る名監督…)が惹かれない筈もなく、この監督の手でギララは見事に復活を果たしたのでありました。

そんなわけで…
この作品は、そんなギララに対する多くのリスペクトが含まれています。
そして同時に、CG導入以前に作られた全ての“古き良き怪獣映画”達に対する素晴らしきオマージュにもなっているのです。

一見、特撮がショボいようにも見えますが、オーバー30のファン達には、何を再現したいのかが、非常によくわかる寸法になっていて、不覚にも涙がこぼれそうになりましたね。
この辺りは、この作品における“玄人向け(笑)”のパートと言えますね。

逆に“素人向け”のパートとしては(必ずしも一般的ではないけれど、わかりやすいと言う意味で…)、サミット参加国の首脳達が展開するブラックかつ大マヌケな“対ギララ作戦会議”があげられます。
良識派は眉をひそめる類の内容ですが、無論私は大爆笑でしたね。
しょーもないけど大変面白かったです。

私的には、ほぼ完璧なこの作品でしたが、敢えて欠点をあげるなら“良くできすぎている事”ですかね?
こういった映画には一寸したスキが無いとしんどいと思います。
そういう意味で、監督はキッチリと作りすぎていますね。

私自身には文句無くオススメできる作品ですが、他の人には難しいかな…。
でも、あの映画の中に色々なモノを見つける事が出来る人にとっては、かなり素晴らしい作品だと思います。


評価(☆5MAX)
ストーリー ☆☆☆☆
レトロ怪獣度☆☆☆☆☆
昔の特撮屋の人達は予算もなく技術も無い中、ありったけの知恵を絞ってあの怪獣映画独特の世界観やリアリティを創りあげた…現在はそのオマージュの為に“スクリーン上に何でも具現化できる技術”を捨てて、昔の映像を再現している…何だかシニカルな構図だね度☆☆☆☆☆
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