忍者ブログ
http://4cdtiger.blog.shinobi.jp/
ミニシアター系からメジャー系まで、思いつくまま気の向くまま。
[55]  [54]  [53]  [52]  [51]  [50]  [49]  [48]  [47]  [46]  [45
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

視聴日 2008年7月24日


要するに…
絵の質がすこぶる高い“動く絵本”を作ったという事でしょうね…。

『千と千尋の神隠し』が宮崎駿版『不思議の国のアリス』だとするならば、本作は言うまでも無く、宮崎版『人魚姫』です。
『千と千尋の…』は色々と捻ったり、含みを持たせたりしていましたが、『ポニョ』の方は、直球勝負でしたね。

制作か宣伝に携わった誰かが『子供の為に作った。』とのたまっていたようですが、その言葉通りこの作品は概ね“絵本的”で子供向けです。
様々な出来事は唐突に起こり、そして起きた現象には十分な説明がなされません。

子供は、作品世界で起きた非常識な出来事をそのまま受け入れてしまう柔軟な感受性を持っています(疑いをさし挟む為の基本的な常識が欠落しているという言い方もできますが…)。

例えば『大きなかぶ』と言う絵本があります。
この作品には、一族郎党が総掛かりになってようやく引き抜く事が出来るような“巨大なかぶ”が登場しますが、子供達はそのあり得ない大きさのかぶが存在する理由を改めて説明する必要がありません。
彼らはただ“大きなかぶ”があるんだな…と自然にその現象を受け入れるだけです。

この作品の鑑賞にあたっては、そんな子供の柔軟な感受性に倣って見る事をオススメします。
様々な現象に対して『何でや?』と思ってイチイチ理由を探すのは、この作品に関してはナンセンスな行為だと思いますね。
そういう意味で、この作品は見事に子供向きであると言う事が出来ます。

…ただ個人的に思うのは、子供向きと銘打つにはちょっと長すぎるんじゃないかな?という事ですね。
子供を2時間もの間じっとさせて、なおかつスクリーンに釘付けにするのは、本当に生半可な事ではないと思うのだけど…。
子供向けをうたうのなら、1時間ぐらいがいい所じゃないかと個人的には思います。

最後に…
私がジブリアニメを評価する際に最も重視している事に『その作品の舞台に行きたいか否か?』と言うものがあります。
『ラピュタ』における“天空の城”や『千と千尋…』における“あの町”などは、私が是非行ってみたいと願う場所でありますが、本作登場の“主人公達が住む町(特に後半)”も行きたい場所のひとつにカウントされましたね。
つまり、この作品に対する私の評価は極めて高いと言うわけです(笑)

色々と細かい引っかかる点はありましたが、トータルで見た印象は、結構好きな作品でしたね。

終わり方がアッサリ、サッパリしているのもかなり良しだと思います。


評価(☆5MAX)
ストーリー☆☆☆
行きたい度☆☆☆☆☆
正体不明の魔法使い(科学者?)が出てくるんだけど、あのキャラは私のツボです!特に海底にある彼の研究室は非常に素晴らしい…度☆☆☆☆☆
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
プロフィール
HN:
デスタイガー
性別:
男性
最新CM
[01/08 デスタイガー]
[01/08 サム]
[06/04 デスタイガー]
[06/02 サム]
[06/30 デスタイガー]
最新TB
ブログ内検索
カテゴリー
カウンター
バーコード
アクセス解析
忍者ブログ × [PR]
Produced by Samurai Factory Inc.