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視聴日 2008年2月9日
まあ、多くの人が評している通り、ヌルいというか…無難というか…。
この作品に一言感想を添えるならば、そんな言葉が妥当でしょう。
でもそれは、この作品の価値を落とす類の要素ではありません。
何故ならこの作品は、笑いながら映画を観てホンワカとした気分で帰路についてもらう…。
そういう意図で設計された作品だと思うからです。
つまり、この作品を取り巻くヌルさと言うものは、そんな雰囲気を作り出す上で必要不可欠な味付けと言うわけですね。
逆にこの作品が予定調和無しのガチンコ勝負的な展開であったとしたら、果たしてこの作品が面白くなったのでしょうか?私は否だと思います。
まあ、そんな訳ですから、この作品のヌルさを非難するのはお門違いだと思いでしょう。
第一ヌルい作品が嫌いな人は最初から見に行かなければ良いのですから(私のように“嫌いなタイプの映画だという事を指差し確認をしたい”とか“ツッコミを入れたい”とか言う物好きな人は別ですけど…)。
さて、一寸前置きが長くなりましたが、感想に移ります。
この作品はストーリーのクオリティも高く、なかなか面白かったですね。
最初に無難と言いましたが、それだけに安心して最後まで見ていられる作品です。
その為、良い意味で“裏切り”はありません。先に述べた通り予定調和の範疇内で物語は収まります。
ただ、立川志の輔さんの新作落語を原作にしている為でしょうか?
一寸表現としてオーバーだったり、ディフォルメが効きすぎたりしたシーンが少しばかりあり、そこが気にかかりましたね。
しかし、私がこの作品について本当に惜しいと思った事は、そんな映画の出来不出来の問題なんかではなくて、公開時期に関してです。
『何故、大晦日に合わせて公開しないんだ!』コレが私の心の叫びですね。
やはり、この作品は多少無理をしてでも、年末に公開するべきでした。
そうすれば、現実と作品の間で色々なリンクが起こり、もっと優しく柔らかい気持ちでこの作品に浸れたと思います。
我々は映画の質を予断無く冷静に測定する機械ではありませんから、その感受性は映画を見る時の精神的な…あるいは自分を取り巻く環境的なコンディションに大きく左右されると思います。
その環境的なコンディションをもっと貪欲に狙っても良かったのでは?と強く感じました。
本当にその一点が惜しい作品でありましたね…。
評価(☆5MAX)
ストーリー ☆☆☆☆
エンディング☆☆☆☆☆
小林薫は良い俳優だなあ、駄目男の可愛げとか憎めなさとかを演じさせたら非常に上手い!でも、やりすぎるとクサくなって鼻につくからから要注意やでっ!度☆☆☆☆☆
まあ、多くの人が評している通り、ヌルいというか…無難というか…。
この作品に一言感想を添えるならば、そんな言葉が妥当でしょう。
でもそれは、この作品の価値を落とす類の要素ではありません。
何故ならこの作品は、笑いながら映画を観てホンワカとした気分で帰路についてもらう…。
そういう意図で設計された作品だと思うからです。
つまり、この作品を取り巻くヌルさと言うものは、そんな雰囲気を作り出す上で必要不可欠な味付けと言うわけですね。
逆にこの作品が予定調和無しのガチンコ勝負的な展開であったとしたら、果たしてこの作品が面白くなったのでしょうか?私は否だと思います。
まあ、そんな訳ですから、この作品のヌルさを非難するのはお門違いだと思いでしょう。
第一ヌルい作品が嫌いな人は最初から見に行かなければ良いのですから(私のように“嫌いなタイプの映画だという事を指差し確認をしたい”とか“ツッコミを入れたい”とか言う物好きな人は別ですけど…)。
さて、一寸前置きが長くなりましたが、感想に移ります。
この作品はストーリーのクオリティも高く、なかなか面白かったですね。
最初に無難と言いましたが、それだけに安心して最後まで見ていられる作品です。
その為、良い意味で“裏切り”はありません。先に述べた通り予定調和の範疇内で物語は収まります。
ただ、立川志の輔さんの新作落語を原作にしている為でしょうか?
一寸表現としてオーバーだったり、ディフォルメが効きすぎたりしたシーンが少しばかりあり、そこが気にかかりましたね。
しかし、私がこの作品について本当に惜しいと思った事は、そんな映画の出来不出来の問題なんかではなくて、公開時期に関してです。
『何故、大晦日に合わせて公開しないんだ!』コレが私の心の叫びですね。
やはり、この作品は多少無理をしてでも、年末に公開するべきでした。
そうすれば、現実と作品の間で色々なリンクが起こり、もっと優しく柔らかい気持ちでこの作品に浸れたと思います。
我々は映画の質を予断無く冷静に測定する機械ではありませんから、その感受性は映画を見る時の精神的な…あるいは自分を取り巻く環境的なコンディションに大きく左右されると思います。
その環境的なコンディションをもっと貪欲に狙っても良かったのでは?と強く感じました。
本当にその一点が惜しい作品でありましたね…。
評価(☆5MAX)
ストーリー ☆☆☆☆
エンディング☆☆☆☆☆
小林薫は良い俳優だなあ、駄目男の可愛げとか憎めなさとかを演じさせたら非常に上手い!でも、やりすぎるとクサくなって鼻につくからから要注意やでっ!度☆☆☆☆☆
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視聴日 2008年2月1日
私がまだ『週刊少年ジャンプ』を心から愛していた頃、この作品の原作は私にとって一週間の大きな楽しみでありました…。
暑苦しい筋肉ムキムキの漢達が繰り広げるバトルの展開に胸を踊らせ、どう足掻いてもワープロ変換不可能な漢字があてられたキャラクター名や必殺技名、ハッタリの効いた名台詞の数々(念の為に言っときますが誉めています。しかも大絶賛です!)を必死に覚えたものです。
思えば、あの頃のジャンプ漫画には基本的にストーリー性と言う物が欠落していましたが、それを補って余りある熱さとスピーディーなバトルに次ぐバトルの強引な展開だけで、作品を引っ張る圧倒的なパワーがありました(それは作家を消耗品とする事を前提に咲いた、悲しき徒花ではありましたが…)。
そして、私はそのルーチンワークとも言える戦闘漬けの作品群の熱狂的な信者であったのです。
その思い入れ深きこの作品が、こんな無残な形で映画化されてしまうとは…。
無念の一言につきます。
私にとって実写映画の『魁!!男塾』はそれほど非道い出来映えの作品でありました。
どこがどう悪かったと言うより『良いところが全く見当たらない。』と言うのが私の率直な感想です。
敢えて言うなら、全体的なチャチさにウンザリさせられたと言う所でしょうか?
ただ、キャストには少しだけ見るべき所があり、田沢と松尾、秀麻呂あたりの一号生非戦闘分野担当者や富樫“照英”源次(初めて聞いた時はとんだミスキャストだと思いましたが…)は割とはまってたと思います。
まあ、総じて筋肉量が足りないという欠点はありましたがね(笑)
何だか今回は深い思い入れのせいで、暴走気味の感想文になった事をお詫びいたします…。
評価(☆5MAX)
ストーリー☆☆☆
チャチさ ☆☆☆☆☆
基本的にみんな線が細すぎるねん。あれならいっその事、顔以外の筋肉全てCGにしたらええねん!度☆☆☆☆☆
私がまだ『週刊少年ジャンプ』を心から愛していた頃、この作品の原作は私にとって一週間の大きな楽しみでありました…。
暑苦しい筋肉ムキムキの漢達が繰り広げるバトルの展開に胸を踊らせ、どう足掻いてもワープロ変換不可能な漢字があてられたキャラクター名や必殺技名、ハッタリの効いた名台詞の数々(念の為に言っときますが誉めています。しかも大絶賛です!)を必死に覚えたものです。
思えば、あの頃のジャンプ漫画には基本的にストーリー性と言う物が欠落していましたが、それを補って余りある熱さとスピーディーなバトルに次ぐバトルの強引な展開だけで、作品を引っ張る圧倒的なパワーがありました(それは作家を消耗品とする事を前提に咲いた、悲しき徒花ではありましたが…)。
そして、私はそのルーチンワークとも言える戦闘漬けの作品群の熱狂的な信者であったのです。
その思い入れ深きこの作品が、こんな無残な形で映画化されてしまうとは…。
無念の一言につきます。
私にとって実写映画の『魁!!男塾』はそれほど非道い出来映えの作品でありました。
どこがどう悪かったと言うより『良いところが全く見当たらない。』と言うのが私の率直な感想です。
敢えて言うなら、全体的なチャチさにウンザリさせられたと言う所でしょうか?
ただ、キャストには少しだけ見るべき所があり、田沢と松尾、秀麻呂あたりの一号生非戦闘分野担当者や富樫“照英”源次(初めて聞いた時はとんだミスキャストだと思いましたが…)は割とはまってたと思います。
まあ、総じて筋肉量が足りないという欠点はありましたがね(笑)
何だか今回は深い思い入れのせいで、暴走気味の感想文になった事をお詫びいたします…。
評価(☆5MAX)
ストーリー☆☆☆
チャチさ ☆☆☆☆☆
基本的にみんな線が細すぎるねん。あれならいっその事、顔以外の筋肉全てCGにしたらええねん!度☆☆☆☆☆
視聴日 2008年1月30日
今日の気分は『魁!男塾』だったのですが、上映時間の関係でこの作品を見る事になりました。
劇団ひとりの原作を映像化したものですが、オムニバス小説の映画化という難しい課題を上手くこなせていると思います。
しかし反面、まとめ方が一寸強引な所があり、時系列が分かりにくかったり、矛盾を感じたりしましたが、その辺りは見て見ぬふりをするのが賢明と言うものでしょう(笑)
私は原作の方が良かったと思いますが、あの小説を映画として上手く切り貼りして2時間にまとめた脚本の手腕はもっと誉められても良いと思います。
しかし逆に原作を読んでいる為に陥ってしまうトラップもあったりして、その辺は原作原理主義者には不満が残る所かもしれませんね。
キャストも若手とベテランの配合が上手くいっており、なかなか良いのですが(個人的には本田博太郎の粘着質な演技と緒川たまきのふしだらな色気が良かったです。)、逆に『何故この役を彼にしたのかなあ?』と不思議に思う所もありましたね(伊藤淳史を二役にした理由が今もよくわかりません…)。
このように、本作は結構見れる作品でありながら、細かい所が非常に気になる映画です。
多分、それはこの作品に破壊力というか、突破力というか…そういうモノが欠けているせいだと思います。
まあ、そういうタイプの作品じゃないと言われればそれまでですがね。
まあ、悪くない作品ではありますが、佳作止まりという感じです。
丁寧に作っているだけに力強さに欠け、ノドに引っかかった小骨のように細かい所がイチイチ気になります。
そんな所がこの作品を佳作の位置に留めているのかもしれませんね。
評価(☆5MAX)
ストーリー☆☆☆
キャスト ☆☆☆☆
登場人物の女の子が平山あやそっくりで『いやあ、平山あやに似てるなあ』と思って見てたら、本当に平山あや本人で一寸驚いた度☆☆☆☆☆
今日の気分は『魁!男塾』だったのですが、上映時間の関係でこの作品を見る事になりました。
劇団ひとりの原作を映像化したものですが、オムニバス小説の映画化という難しい課題を上手くこなせていると思います。
しかし反面、まとめ方が一寸強引な所があり、時系列が分かりにくかったり、矛盾を感じたりしましたが、その辺りは見て見ぬふりをするのが賢明と言うものでしょう(笑)
私は原作の方が良かったと思いますが、あの小説を映画として上手く切り貼りして2時間にまとめた脚本の手腕はもっと誉められても良いと思います。
しかし逆に原作を読んでいる為に陥ってしまうトラップもあったりして、その辺は原作原理主義者には不満が残る所かもしれませんね。
キャストも若手とベテランの配合が上手くいっており、なかなか良いのですが(個人的には本田博太郎の粘着質な演技と緒川たまきのふしだらな色気が良かったです。)、逆に『何故この役を彼にしたのかなあ?』と不思議に思う所もありましたね(伊藤淳史を二役にした理由が今もよくわかりません…)。
このように、本作は結構見れる作品でありながら、細かい所が非常に気になる映画です。
多分、それはこの作品に破壊力というか、突破力というか…そういうモノが欠けているせいだと思います。
まあ、そういうタイプの作品じゃないと言われればそれまでですがね。
まあ、悪くない作品ではありますが、佳作止まりという感じです。
丁寧に作っているだけに力強さに欠け、ノドに引っかかった小骨のように細かい所がイチイチ気になります。
そんな所がこの作品を佳作の位置に留めているのかもしれませんね。
評価(☆5MAX)
ストーリー☆☆☆
キャスト ☆☆☆☆
登場人物の女の子が平山あやそっくりで『いやあ、平山あやに似てるなあ』と思って見てたら、本当に平山あや本人で一寸驚いた度☆☆☆☆☆
視聴日 2008年1月25日
まさに出血大サービス!
そう表現するほか無い血の量ですね。
ティム・バートンの作品らしからぬというか…。
まあ、彼は本来B級ホラー好きと聞いていますので、存外こちらが本性なのかもしれません。
そんなわけで、本日は床屋さんの復讐劇を観てきました。
床屋がその仕事の性質上、客の生殺与奪について圧倒的優位に立つ存在である事に初めて気付かせてくれたのは日野日出志先生でしたが、この作品もその事を久々に再確認させてくれましたね。
相手さえ選ばなければ、そして己の身の破滅を恐れなければ、床屋はほぼ確実に人を殺す事が出来る立場にいるのです。
それこそ、客を血の海に沈めてね…。
しかし、淡々とこんな事を書いている私ではありますが、基本的にスプラッターホラーに代表される映像的な血の海は大の苦手です。
故に、この映画も実は私にとっては決死の覚悟(大袈裟だよ)での観劇でしたが、いざ観てみると何だかその大量の血があまり生々しくなかったので、思っていたほどの嫌悪感はありませんでした。
全体的に暗い話(まあ復讐劇ですからね…)ではありましたが、画面やキャラクター達が非常にスタイリッシュだったので、印象は悪くありませんね。
特にジョニー・デップ演じるスウィニー・トッドがイカれたスタイルなのにカッコいいのは、もはやお約束と言えます(笑)
他のキャストも個人的に大好きなアラン・リックマンが敵役なので特に不満はありませんでした。
役者については概ね満足と言う事です。
ただ話が話なんで、あまり主要登場人物に感情移入が出来ないのが、欠点と言えば欠点ですね。
しかし、この作品がミュージカルであるのは大正解だと思います。
話の性質上、あまりリアル路線でやられるとね…まあ、引いちゃうでしょう、普通は。
それが舞台という異世界で展開されるミュージカルになると、生々しさが程良く消えて、非常に見やすい作品に仕上がるから不思議ですね。
そのあたりが、この作品をキワモノながら優秀な娯楽作品に仕上げているのだと思います。
それは猪肉の臭みやクセを山椒の風味と味噌仕立てで美味しく食べさせるぼたん鍋のようなものですね。
私としては結構好きな作品でしたが、こんな作品ばっかり見るのはちょっと重たいですねぇ…。
評価(☆5MAX)
ストーリー☆☆☆☆
無駄な出血☆☆☆☆☆
わりと若い頃からアラン・リックマンを見るとはなく見ていたけど、改めて見ると太ったなあ…昔は殺陣なんかもしてたのにねえ…それにしても今回、再発見したのは彼の声の良さ!渋い声を出すんだよなあ度☆☆☆☆☆
まさに出血大サービス!
そう表現するほか無い血の量ですね。
ティム・バートンの作品らしからぬというか…。
まあ、彼は本来B級ホラー好きと聞いていますので、存外こちらが本性なのかもしれません。
そんなわけで、本日は床屋さんの復讐劇を観てきました。
床屋がその仕事の性質上、客の生殺与奪について圧倒的優位に立つ存在である事に初めて気付かせてくれたのは日野日出志先生でしたが、この作品もその事を久々に再確認させてくれましたね。
相手さえ選ばなければ、そして己の身の破滅を恐れなければ、床屋はほぼ確実に人を殺す事が出来る立場にいるのです。
それこそ、客を血の海に沈めてね…。
しかし、淡々とこんな事を書いている私ではありますが、基本的にスプラッターホラーに代表される映像的な血の海は大の苦手です。
故に、この映画も実は私にとっては決死の覚悟(大袈裟だよ)での観劇でしたが、いざ観てみると何だかその大量の血があまり生々しくなかったので、思っていたほどの嫌悪感はありませんでした。
全体的に暗い話(まあ復讐劇ですからね…)ではありましたが、画面やキャラクター達が非常にスタイリッシュだったので、印象は悪くありませんね。
特にジョニー・デップ演じるスウィニー・トッドがイカれたスタイルなのにカッコいいのは、もはやお約束と言えます(笑)
他のキャストも個人的に大好きなアラン・リックマンが敵役なので特に不満はありませんでした。
役者については概ね満足と言う事です。
ただ話が話なんで、あまり主要登場人物に感情移入が出来ないのが、欠点と言えば欠点ですね。
しかし、この作品がミュージカルであるのは大正解だと思います。
話の性質上、あまりリアル路線でやられるとね…まあ、引いちゃうでしょう、普通は。
それが舞台という異世界で展開されるミュージカルになると、生々しさが程良く消えて、非常に見やすい作品に仕上がるから不思議ですね。
そのあたりが、この作品をキワモノながら優秀な娯楽作品に仕上げているのだと思います。
それは猪肉の臭みやクセを山椒の風味と味噌仕立てで美味しく食べさせるぼたん鍋のようなものですね。
私としては結構好きな作品でしたが、こんな作品ばっかり見るのはちょっと重たいですねぇ…。
評価(☆5MAX)
ストーリー☆☆☆☆
無駄な出血☆☆☆☆☆
わりと若い頃からアラン・リックマンを見るとはなく見ていたけど、改めて見ると太ったなあ…昔は殺陣なんかもしてたのにねえ…それにしても今回、再発見したのは彼の声の良さ!渋い声を出すんだよなあ度☆☆☆☆☆
視聴日 2008年1月19日
本日の二本目はこの作品です。
一本目に見た『ネガティブハッピーチェーンソーエッジ』はコレが始まるまでの時間潰しでしたから、私の気持ちの中ではこの作品が年明け一本目の映画ですね。
この作品は1970~90年代の激動するイランで生まれたマルジャン・サトラピ監督が自身の半生を綴った自伝的なアニメ映画です。
日本のアニメに慣れている私などは、最初古臭く素朴な画面に違和感を感じましたが、気持ちが物語に引き込まれてゆくと、その違和感が全く消えてしまったから不思議なものです。
まあ、この作品の見所はアニメーション映像の質云々では無いと思いますから、コレはナンセンスな指摘なのかもしれませんね。
物語は主人公の少女時代から始まります。
その為、最初は“イラン版ちびまる子ちゃん”という風なホノボノとした雰囲気でストーリーが進んで行きます(主人公の名前もマルジだしね…)。
しかし、登場人物達を取り巻く環境は、革命、恐怖政治、戦争…等の過酷なものばかりで、少女マルジはそれら時代の大きなうねりに翻弄されながら、あっという間に成長し成熟してゆきます。
その一連の流れが極めてシンプルな線の絵によって描かれるため、逆に強い悲壮感や残酷さを我々に感じさせてくれました。
このあたりは“絵がリアルである事”と“絵を使って物事をリアルに伝える事”は必ずしも一致しないのだと言う事を我々に再認識させてくれます。
かくの如く秀逸なこの作品ではありますが、ひとつだけ残念な事が…
私は不勉強にも当時の中東事情に明るくないもので、歴史的な事件や流れが殆どわかりません。
もう少し、前もって下調べしておけば、スムーズな理解があったのでは…という後悔が上映後に湧きましたね。
少しばかり重い作品ではありますが、悪くない一本だったと思いますよ。
評価(☆5MAX)
ストーリー ☆☆☆
シンプルな絵☆☆☆☆
登場人物の中ではマルジの祖母が圧倒的に魅力的で素晴らしかった…しかし、話は変わるけど白っぽい画面に白い字幕を付けるのはいかがなものかなあ?非常に読みにくく、見ているとストレスがたまっちまったぞ、もっとシッカリ考えてくれよな度☆☆☆☆☆
本日の二本目はこの作品です。
一本目に見た『ネガティブハッピーチェーンソーエッジ』はコレが始まるまでの時間潰しでしたから、私の気持ちの中ではこの作品が年明け一本目の映画ですね。
この作品は1970~90年代の激動するイランで生まれたマルジャン・サトラピ監督が自身の半生を綴った自伝的なアニメ映画です。
日本のアニメに慣れている私などは、最初古臭く素朴な画面に違和感を感じましたが、気持ちが物語に引き込まれてゆくと、その違和感が全く消えてしまったから不思議なものです。
まあ、この作品の見所はアニメーション映像の質云々では無いと思いますから、コレはナンセンスな指摘なのかもしれませんね。
物語は主人公の少女時代から始まります。
その為、最初は“イラン版ちびまる子ちゃん”という風なホノボノとした雰囲気でストーリーが進んで行きます(主人公の名前もマルジだしね…)。
しかし、登場人物達を取り巻く環境は、革命、恐怖政治、戦争…等の過酷なものばかりで、少女マルジはそれら時代の大きなうねりに翻弄されながら、あっという間に成長し成熟してゆきます。
その一連の流れが極めてシンプルな線の絵によって描かれるため、逆に強い悲壮感や残酷さを我々に感じさせてくれました。
このあたりは“絵がリアルである事”と“絵を使って物事をリアルに伝える事”は必ずしも一致しないのだと言う事を我々に再認識させてくれます。
かくの如く秀逸なこの作品ではありますが、ひとつだけ残念な事が…
私は不勉強にも当時の中東事情に明るくないもので、歴史的な事件や流れが殆どわかりません。
もう少し、前もって下調べしておけば、スムーズな理解があったのでは…という後悔が上映後に湧きましたね。
少しばかり重い作品ではありますが、悪くない一本だったと思いますよ。
評価(☆5MAX)
ストーリー ☆☆☆
シンプルな絵☆☆☆☆
登場人物の中ではマルジの祖母が圧倒的に魅力的で素晴らしかった…しかし、話は変わるけど白っぽい画面に白い字幕を付けるのはいかがなものかなあ?非常に読みにくく、見ているとストレスがたまっちまったぞ、もっとシッカリ考えてくれよな度☆☆☆☆☆
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