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ミニシアター系からメジャー系まで、思いつくまま気の向くまま。
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視聴日 2010年6月5日


設定と…
キャストを見る限り、もっと“面白くて当たり前”の作品だと思うのですが、本作は予想ほど広がらない映画でしたね。

何か…
折角の個性的なキャラクター達を生かしきれていない…というか?
風呂敷(設定…)を広げすぎたは良いけど、うまく畳めきれなかった…というか?
個人的には、そんな印象を受けました。


全体の雰囲気は、
最近、時々見る“舞台風の映画”なんですが…
この手の作品は、見ていて微妙なモノが多く、一般に評価しにくい作品が多いのが特徴です。

こういう映画を…
好物としており、ソコソコの数を視聴している私にしても、両手を挙げて『良かったなあ…。』と思った作品は、
『アフタースクール』と『キサラギ』ぐらいのモノなのですから、その不安定感は推して知るべし…という所でしょう。

この作品は、どちらかと言えば“微妙”のカテゴリーの方に属していると感じました。


物語は…
山の中にあるのに、何故か“シーサイド”と名付けられたオンボロモーテルの、4つの部屋で繰り広げられる一夜の人間模様を描いています。

田舎のホテルに集まった変人達が織り成すコメディ…というスタイルには、
『パーティ7』
を彷彿とさせられましたが、幸か不幸かアレほど突き抜けたパワーは感じられませんでした。

キャラクターの設定も、本作の方が常識的で親しみやすかったと思いますしね(無論、この場合のこの評価は、褒め言葉ではありませんが…)。


個人的に…
一番納得いかなかったのは、個性的な登場人物を折角4つの部屋に配置したのに、各部屋の物語がほととんリンクしない…という事です。

これでは…
一本の作品を見ている…というより、
4本のショートオムニバスをシーン毎にざく切りにして、時系列順に流しただけじゃん…という感想しか持てませんでした。

その辺りが…
一寸期待はずれで、淋しかったですね。

加えて…
あまり重要視されていない2つの“捨て部屋”にいる登場人物達は、意外と早く退場してしまいますので、実質的に掘り下げられる部屋は残りの2つに過ぎません。
この人の出番はこれだけかよ…と、少々勿体無く思いましたね。


登場人物は…
玉鉄が喘息持ちのヤクザ(喘息持ちという設定は、あんまり生きてなかったけど…)を演じており、結構格好良かったのと…
何と言っても、三十路前のコールガール役で麻生久美子さんが出ていたのが、すんげぇ素敵(またかよ…)でした〓

小悪魔だし…
色っぽいし…
もう、どうにでもしてぇぇぇ…って感じでしたね。

マジで生田斗真と立場を替わってもらいたかったです(生田君と言えば、劇中『俺は何か色々失格だ…』って言う台詞があって、思わず吹いてしまった…そうだよな、あんた『人間失格』だもんな…)。


物語の…
広がりには不満が多くありましたが、メイン2部屋の各人物の物語的な落とし処は、結構良かったと思います。

ラストシーンは結構好きだったので、出来映えはそんなに良くないけれど、まあ嫌いじゃない作品ですね。



評価(☆5MAX)
ストーリー ☆☆☆
関連しない度☆☆☆☆
劇場の入り口に、生田斗真が作中で実際に着ていたスーツが展示してあり、女どもが群がってキャーキャー言ってて、ギザキモスだった…でも、これが麻生久美子の衣裳だったら、俺がどうなってたかわからんぞぉぉぉ…度☆☆☆☆☆
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