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視聴日 2008年7月26日


一般的にはどうあれ、私の価値観からすると、この映画は“素晴らしい作品”でありました(笑)

物語は…
洞爺湖サミット開催中、突如北海道にあらわれた宇宙大怪獣ギララ!
サミット参加中の安倍総理(何故か福田さんじゃ無いんですよ…)を筆頭?にした各国首脳達は、その威信をかけた(笑)ギララ掃討作戦を展開するが…
…という具合に、触りを紹介するだけで呆れるぐらいのB級テイストが感じられる内容の作品です。

しかし…
“ギララ”と聞いてもピンと来ない人も多いでしょうから、ここでザックリと解説しておきます(注意! 前もって言っておきますが、この解説は私の主観を多分に含みます…)。

昔々『宇宙大怪獣ギララ』と言う、とっても不細工な怪獣が出てくるカルトな怪獣映画がありました。
この作品は、松竹が製作した唯一の怪獣映画としても大変有名なのですが、それにも増して、タイトルにまでなった宇宙大怪獣があまり活躍しない点、その怪獣自身の造形があまりに独創的で特異なデザインであった事、加えて作品自体のトホホな出来ばえ…等から、“ギララ”という怪獣は今でもマニアックな人々から強い支持を受けている映画な訳です(私はあんまり好きじゃありません…だってギララは格好悪いんだもん…)。

そんなカルト怪獣ギララに河崎実監督(『コアラ課長』『ヅラ刑事』『日本以外全部沈没』などを撮った知る人ぞ知る名監督…)が惹かれない筈もなく、この監督の手でギララは見事に復活を果たしたのでありました。

そんなわけで…
この作品は、そんなギララに対する多くのリスペクトが含まれています。
そして同時に、CG導入以前に作られた全ての“古き良き怪獣映画”達に対する素晴らしきオマージュにもなっているのです。

一見、特撮がショボいようにも見えますが、オーバー30のファン達には、何を再現したいのかが、非常によくわかる寸法になっていて、不覚にも涙がこぼれそうになりましたね。
この辺りは、この作品における“玄人向け(笑)”のパートと言えますね。

逆に“素人向け”のパートとしては(必ずしも一般的ではないけれど、わかりやすいと言う意味で…)、サミット参加国の首脳達が展開するブラックかつ大マヌケな“対ギララ作戦会議”があげられます。
良識派は眉をひそめる類の内容ですが、無論私は大爆笑でしたね。
しょーもないけど大変面白かったです。

私的には、ほぼ完璧なこの作品でしたが、敢えて欠点をあげるなら“良くできすぎている事”ですかね?
こういった映画には一寸したスキが無いとしんどいと思います。
そういう意味で、監督はキッチリと作りすぎていますね。

私自身には文句無くオススメできる作品ですが、他の人には難しいかな…。
でも、あの映画の中に色々なモノを見つける事が出来る人にとっては、かなり素晴らしい作品だと思います。


評価(☆5MAX)
ストーリー ☆☆☆☆
レトロ怪獣度☆☆☆☆☆
昔の特撮屋の人達は予算もなく技術も無い中、ありったけの知恵を絞ってあの怪獣映画独特の世界観やリアリティを創りあげた…現在はそのオマージュの為に“スクリーン上に何でも具現化できる技術”を捨てて、昔の映像を再現している…何だかシニカルな構図だね度☆☆☆☆☆
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