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視聴日 2008年12月20日


新聞等に繰り返し、映画評が掲載されていた影響でしょうか?
本作は“満員御礼、立ち見御免”の大盛況でした…。


もし…
女性とのコミュニケーション能力に欠ける自分の弟が、“紹介したい彼女”として連れてきたのが、等身大のリアルドールだったとしたら…。
この作品は、そんな“あり得ないぐらい痛い状況”を主人公のラース君が兄夫婦の家庭にもちこんだ事から始まります。

私にも愚弟がおりますが、もし現実にこんな事が起きたとしたら、私はとうてい“彼等”を受け入れる事が出来ないでしょう。
武士の家の子供ならば、腹のひとつも切らされそうなシュチュエーションですよ(笑)

しかし…
この物語では、そんな状況を皆が優しく受け入れてしまうのです。

元々、ラースのシンパである(と、言うか彼と打ち解けたいと心から願う…)兄嫁は比較的スンナリと…
始めは戸惑い反発していた(当たり前です…)ラースの兄貴や、遠巻きに見ていた町の人々も徐々に、皆が主人公ラースの奇行を温かく受け入れてゆくのです。

そのあたりで…
やっと私も、この作品が剣も魔法も怪物も一切、出て来ないけれど、紛れもないファンタジーなんだと言う事に気が付きましたね。


そして、鑑賞においての分岐点も正にここにあって、この時に町の人々と同じように“ラースとその彼女”を受け入れられなければ、その後の鑑賞が非常に苦しいものになってゆきます。

多少の無理を感じたとしても、ここでこの仮想現実を呑み込まないと、非常に醒めた状態で、おとぎ話の甘ったるいストーリーを読むような苦痛を味わう事になるでしょう…あるいは、ネタバレした手品を延々見せられるような退屈というか…?

私は…
半分乗り損なった状態での鑑賞になった為、少し辛かったですね(笑)


本作は…
そういう、穏やかな“大人のおとぎ話”という世界観の作品なので、演じている役者さん達も派手では無いものの、しっかりと落ち着いた人が多かったように思います。

個人的には、初めは弟の奇行を全く受け入れられなかったものの、徐々に心を開いてゆく、ラースの兄の演技が一番好きでした。

これは…
私が兄属性を持つが故のシンパシーからくるのかもしれません。


殺気だっている時には甚だ不向きな映画ですが、年末に優しい気持ちで見るには悪くない作品だと思います。
私は、一寸だけ乗り損ねましたけどね(笑)


評価(☆5MAX)
ストーリー☆☆☆☆
おとぎ話度☆☆☆☆☆
結局、ラースにとってビアンカ(人形の名前…)という存在は、彼にとって生身の女性とのコミュニケーションツール+実際に彼女が出来た時の練習台だったんじゃあないのかと…ほら“醒めた方の目”で語るとこんな感想しか出てこない…だから優しい気持ちで受け入れた方が楽だというのに…度☆☆☆☆☆
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