忍者ブログ
http://4cdtiger.blog.shinobi.jp/
ミニシアター系からメジャー系まで、思いつくまま気の向くまま。
[31]  [30]  [29]  [28]  [27]  [26]  [25]  [24]  [23]  [22]  [21
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

視聴日 2008年1月19日


本日の二本目はこの作品です。
一本目に見た『ネガティブハッピーチェーンソーエッジ』はコレが始まるまでの時間潰しでしたから、私の気持ちの中ではこの作品が年明け一本目の映画ですね。

この作品は1970~90年代の激動するイランで生まれたマルジャン・サトラピ監督が自身の半生を綴った自伝的なアニメ映画です。

日本のアニメに慣れている私などは、最初古臭く素朴な画面に違和感を感じましたが、気持ちが物語に引き込まれてゆくと、その違和感が全く消えてしまったから不思議なものです。
まあ、この作品の見所はアニメーション映像の質云々では無いと思いますから、コレはナンセンスな指摘なのかもしれませんね。

物語は主人公の少女時代から始まります。
その為、最初は“イラン版ちびまる子ちゃん”という風なホノボノとした雰囲気でストーリーが進んで行きます(主人公の名前もマルジだしね…)。

しかし、登場人物達を取り巻く環境は、革命、恐怖政治、戦争…等の過酷なものばかりで、少女マルジはそれら時代の大きなうねりに翻弄されながら、あっという間に成長し成熟してゆきます。
その一連の流れが極めてシンプルな線の絵によって描かれるため、逆に強い悲壮感や残酷さを我々に感じさせてくれました。
このあたりは“絵がリアルである事”と“絵を使って物事をリアルに伝える事”は必ずしも一致しないのだと言う事を我々に再認識させてくれます。

かくの如く秀逸なこの作品ではありますが、ひとつだけ残念な事が…
私は不勉強にも当時の中東事情に明るくないもので、歴史的な事件や流れが殆どわかりません。
もう少し、前もって下調べしておけば、スムーズな理解があったのでは…という後悔が上映後に湧きましたね。

少しばかり重い作品ではありますが、悪くない一本だったと思いますよ。


評価(☆5MAX)
ストーリー ☆☆☆
シンプルな絵☆☆☆☆
登場人物の中ではマルジの祖母が圧倒的に魅力的で素晴らしかった…しかし、話は変わるけど白っぽい画面に白い字幕を付けるのはいかがなものかなあ?非常に読みにくく、見ているとストレスがたまっちまったぞ、もっとシッカリ考えてくれよな度☆☆☆☆☆
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
プロフィール
HN:
デスタイガー
性別:
男性
最新CM
[01/08 デスタイガー]
[01/08 サム]
[06/04 デスタイガー]
[06/02 サム]
[06/30 デスタイガー]
最新TB
ブログ内検索
カテゴリー
カウンター
バーコード
アクセス解析
忍者ブログ × [PR]
Produced by Samurai Factory Inc.