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ミニシアター系からメジャー系まで、思いつくまま気の向くまま。
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視聴日 2009年1月24日


あえてひとつ疑問をあげるとするならば…
何で、この作品を“怪人二十面相”という素材でやったんだろう? という事に尽きますね(笑)

映画を見た後…
“和製007”だとか“和製スパイダーマン”だとかいう形容は思い付きましたが、“リニューアル版・怪人二十面相”という雰囲気は、残念ながらあまり感じられませんでした。


確かに…
原作小説は、映画にするには、やや地味な感があります。

しかし…
だからといって、わざわざ“帝都”なんていう薄っぺらな架空世界をでっちあげる必要などがあったのでしょうか?
私は、必要無かったと思います。

そんな事をせずとも、あくまで“東京”を舞台に、フィクションの世界を構築した方が、ずっと二十面相らしい映画になった事でしょうに…。

やはり…
怪人二十面相VS明智小五郎の対決の舞台は、焼け跡が残る“東京”にこそが相応しいと思いますしね…。

個人的には、そのあたりが非常に残念でした。


物語については…
別に特筆すべき点はありません。

テスラの超兵器を巡って(二十面相なら美術品を狙えよ…)、怪人二十面相、明智小五郎、そして二十面相の罠にはめられた遠藤平吉(主人公です…)が、三つ巴の出し抜き合戦を繰り広げる…といった“たわいもないお話”です。

凡庸なオチに加えて…
“お転婆な財閥の御嬢様”や“主人公に秘密兵器を提供する曲者の相棒”など、お約束重視の二十面相モノらしい“ベタなキャラクター&演出”が、随所に散りばめられているのは、なかなかに的を得た采配だと感じましたね(笑)


全体的に見て…
割合、まとまっていて見やすいし、鑑賞前は不満だったキャストも決して悪く無かったですし(まあ、飛び抜けて良くも無かったんですが…)、ソコソコの作品だったんじゃ無いですかね?

“二十面相”という冠が無かったら、ボチボチのアクションムービーって事で落ち着いたと思います。


でも!
個人的には、二十面相に対して思い入れがある分、微妙な作品だと感じました。

ですから…
私は、あえてこの作品をオススメはいたしません(笑)


評価(☆5MAX)
ストーリー  ☆☆☆
どこかで見た度☆☆☆☆☆
私は、金城武がそんなに好きじゃ無いんだけど、今回の遠藤平吉役には割とハマっていたと思う…しかし、それにつけても二十面相の秘密兵器“袖口から飛び出すフック付きロープ”は非常に便利だ!私もあんなのが欲しいけど、高所恐怖症故に、有効利用する自信が全く無ぇ…度☆☆☆☆☆
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視聴日 2009年1月17日


まさか…
事前情報は“年末に劇場で見たポスターだけ”のこの作品に、ここまで泣かされるとは思いませんでした。

この意外性は“ウサギだと思って頭を撫でたら宇崎竜童だった(なんじゃ、そりゃ…)”というぐらいの裏切られっぷりでしたね(笑)


物語は…
ざっくり言うと
“大阪に住むある家族を中心にして繰り広げられる笑って泣ける人情喜劇”
です。

そう言ってしまうと、非常に陳腐なモノを想像しがちですが、なかなかどうして良い出来になっていましたね。

ひょっとすると…
鑑賞時における、私の精神状態にマッチしていただけ…という可能性もありますが、少なくとも私の気には召したようです。


例によって…
原作コミックは読んでいないので、比較のしようがありませんが(パンフレットを見て、初めて原作が漫画であることを知りました…)、映画を見るつもりなら原作を先に読まない方が良いと思います。

これはあくまでも、私の直感に過ぎませんが、恐らく正解であろうと言う自信がありますね…まあ全く根拠はありませんので、責任はとれませんが…。


昔…
池脇千鶴や沢田研二が出演していた『大阪物語』という映画を彷彿とさせる作品でしたが、私は本作の方が肌に合いましたね。

皆様のお気に召すかはわかりませんが、私は結構好きな作品です。


評価(☆5MAX)
ストーリー ☆☆☆☆
泣かされた度☆☆☆☆
今回、梅田スカイビル内の映画館でこの作品をみたのですが、劇中にスカイビル空中庭園のシーンがあって、なんか妙にテンションが上がった(笑)…いい歳をして、ワシもとんだ田舎者よのぉ…度☆☆☆☆☆
視聴日 2009年1月17日


新年1本目の作品は、時代劇です…。
しっとりとして美しい、巨匠“市川崑”監督の世界をたっぷりと堪能してきました。


基本的に…
一寸前に撮られた作品なので、役者さん達が本当に皆若いです。
既に鬼籍の人も何人かおられましたね…。

でも…
そんな、今は亡き名優達(個人的には達者なフランキー堺が見れたのが嬉しかったです…)の在りし日の姿をスクリーンで見られたのは非常に幸せでした。

ただ…
主演の中井貴一の演技に、若さ故の“振れ幅”が多く、一寸不安定だったのが、少し微妙でしたね。


物語は…
概ね民話的で『夕鶴』や『雪女』を彷彿とさせます。

ある武士の屋敷に、記憶を失った女がフラリとやって来て、何だかんだの末に屋敷に居着いてしまう。

まめまめしく働く女は、やがて武士に気に入られ、結果的にその家の嫁になる。

暫くは、幸せな時が続き、女は武士との間に子を設けるのだが、ふとしたきっかけから、屋敷に来た時と同じく、唐突に姿を消してしまう。

武士は、愛する妻を必死で探すのだが…と言うのが、この作品の大雑把な筋立てですね。


見てわかる通り…
この物語は構造的に、例示した2つの民話に類似した筋立てを持っています。

まあ…
女が男の処に来る因果を鑑賞者に説明していない所が民話と異なりますが、概ね同一の構造である…と言い切っても差し支え無いでしょう。

ベースが民話であるだけに、予定調和的な余韻を楽しむタイプの作品と言え、見ていると意外な展開に…と言う事は殆ど無いのが特徴です。

そういう意味で、この作品は、市川監督の作風と相性が良い素材である…と言えるのかもしれません。


ただ…
私には、物語の展開が少々早いように感じられ、その為に幾つかのシーンにやや唐突な印象を受けました。

しかし、多分…
監督は彼の美意識を具現化する事に夢中で、そんな些事を全く気にしていないと思いますが(笑)


まあ…
しっとりとして、やがてしんみり…と言う一寸、大人の雰囲気が好きな人にはオススメかもしれません。

私は…
ラストの中井貴一の台詞(字幕だけど…)が意外と気に入っています。


評価(☆5MAX)
ストーリー☆☆☆
しっとり感☆☆☆☆☆
ぼんやりと映画を見ていて、画面に妖怪が映り込んだと思ってギョッとしたが、よくみたら岸田今日子だったのでホッとした…度☆☆☆☆☆
視聴日 2008年12月20日


新聞等に繰り返し、映画評が掲載されていた影響でしょうか?
本作は“満員御礼、立ち見御免”の大盛況でした…。


もし…
女性とのコミュニケーション能力に欠ける自分の弟が、“紹介したい彼女”として連れてきたのが、等身大のリアルドールだったとしたら…。
この作品は、そんな“あり得ないぐらい痛い状況”を主人公のラース君が兄夫婦の家庭にもちこんだ事から始まります。

私にも愚弟がおりますが、もし現実にこんな事が起きたとしたら、私はとうてい“彼等”を受け入れる事が出来ないでしょう。
武士の家の子供ならば、腹のひとつも切らされそうなシュチュエーションですよ(笑)

しかし…
この物語では、そんな状況を皆が優しく受け入れてしまうのです。

元々、ラースのシンパである(と、言うか彼と打ち解けたいと心から願う…)兄嫁は比較的スンナリと…
始めは戸惑い反発していた(当たり前です…)ラースの兄貴や、遠巻きに見ていた町の人々も徐々に、皆が主人公ラースの奇行を温かく受け入れてゆくのです。

そのあたりで…
やっと私も、この作品が剣も魔法も怪物も一切、出て来ないけれど、紛れもないファンタジーなんだと言う事に気が付きましたね。


そして、鑑賞においての分岐点も正にここにあって、この時に町の人々と同じように“ラースとその彼女”を受け入れられなければ、その後の鑑賞が非常に苦しいものになってゆきます。

多少の無理を感じたとしても、ここでこの仮想現実を呑み込まないと、非常に醒めた状態で、おとぎ話の甘ったるいストーリーを読むような苦痛を味わう事になるでしょう…あるいは、ネタバレした手品を延々見せられるような退屈というか…?

私は…
半分乗り損なった状態での鑑賞になった為、少し辛かったですね(笑)


本作は…
そういう、穏やかな“大人のおとぎ話”という世界観の作品なので、演じている役者さん達も派手では無いものの、しっかりと落ち着いた人が多かったように思います。

個人的には、初めは弟の奇行を全く受け入れられなかったものの、徐々に心を開いてゆく、ラースの兄の演技が一番好きでした。

これは…
私が兄属性を持つが故のシンパシーからくるのかもしれません。


殺気だっている時には甚だ不向きな映画ですが、年末に優しい気持ちで見るには悪くない作品だと思います。
私は、一寸だけ乗り損ねましたけどね(笑)


評価(☆5MAX)
ストーリー☆☆☆☆
おとぎ話度☆☆☆☆☆
結局、ラースにとってビアンカ(人形の名前…)という存在は、彼にとって生身の女性とのコミュニケーションツール+実際に彼女が出来た時の練習台だったんじゃあないのかと…ほら“醒めた方の目”で語るとこんな感想しか出てこない…だから優しい気持ちで受け入れた方が楽だというのに…度☆☆☆☆☆
視聴日 2008年12月14日


古田新太の怪演が光る一本です。
それ以上でも、それ以下の作品でもありません。

ただ…
この映画が古田新太の初主演作品だというのは、一寸意外な気がしましたね。
もっとメイン張っている作品があったような気がしたんですけどねぇ…。


物語は…
ストレスに満ちた日常生活に押し潰されそうな“悲しき中間管理職”小森課長が、とあるきっかけから、彼特有の偏った倫理観をもって“社会の為にならない”と彼が判断した人間達に天誅(概ね殺害という形をとります…)を加える活動を開始する…というブラックな発端から始まります。

小森課長はその活動に打ち込む事により、様々なストレスから解放され、活き活きとした自分を取り戻してゆくのですが…その慈善事業(笑)が、数人の賛同者を得て“小森生活向上クラブ”なるサークルに発展したあたりから雲行きが怪しくなってゆきます。

やがて…
サークルの会員は徐々にその数を増してゆき、事業はどんどん拡大の一途をたどって、遂には小森課長の手の届かない所にまでのぼってしまいます。

怪物化した組織は、巨大な歯車のように小森課長の日常を巻き込みながら暴走してゆき、常人では一寸思い付かないような方向(因みに誉めていません…)に向かって突進、大激突!の末、ようやく物語は終結します…。


この作品は…
全編一貫して、一寸歪んだブラックコメディといった雰囲気を持ちますが、テイストは非常に微妙で、不可思議なオチが特徴的です。

鑑賞中に…
想定していた“幾つかの結末”よりも、かなりシンプルなラストだったので、拍子抜けした…というか、アッと驚かされた…というか…。
まあ、上手く説明しにくいですね(笑)

ただひとつ言えるのは、
『私はあのオチをあんまり好きになれない…。』
という事だけですね。


コメディと書きましたが、あくまでもブラックだし、シュールな部分も少なくありませんから、そういうのが嫌いな人は、見に行かない方が良いかもしれません。

私は、一寸微妙だったかなあ(笑)


評価(☆5MAX)
ストーリー☆☆☆
歪み度  ☆☆☆☆☆
最近、栗山千明の出演作をよく見るのだけど、彼女も私が好きな“長髪スレンダー”のはずなのに、どうもグッと来なくて不思議だ…しかし、そんな事より今日、私の前の列で映画を見てた別嬪さんの足が細いこと細いこと…まるでカマキリかバッタみたいやったぞ!でもそんな鶏ガラみたいな彼女に私は、グッときた…度☆☆☆☆☆
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