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ミニシアター系からメジャー系まで、思いつくまま気の向くまま。
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視聴日 2009年3月10日


別に…
賞をとったからこの作品を見たわけではありませんが、この作品が賞を取らなかったら、私はこの作品を見る事ができなかった事でしょう…。


人として…
この世に生まれたからには(あるいは生き物として…ですかね?)、誰も避けて通る事が出来ない“死”というものを題材にした作品と聞いていましたので、公開当初から“是非見たい”と思っていました。

しかし…
この作品のターゲットが高年齢層であるせいか、近所の映画館ではレイトショー上映が行われず、然りとて早い時間に見に行く機会も無く、結局公開終了となってしまった為、鑑賞を諦めていたのですが…

アカデミー賞受賞のお陰でアンコール上映が決まり、幸運にも鑑賞が叶いました。


物語は…
Uターン就職で、ひょんな事から納棺師となった主人公が、慣れない仕事に戸惑いながらも経験を積み、色々な人々の死を見送ってゆく…と言うものです。

そこに…
特殊な職業に対する偏見の目であるとか…

生き別れの父との確執だとか…
が絡んできますが、

全体的に…
適度なユーモアを含みながら、しっとりとした雰囲気で淡々と物語が進む為、重たいテーマの割には気楽に鑑賞できます。

地味ながら…
丁寧に作られた良作だと感じましたね。


ただ…
幾分、綺麗すぎるようにも感じました。

そりゃ…
こんな作品を見たら
『納棺師になりたい!』
なんてトチ狂う短慮者が出てきても不思議はありません…。

でも、実際にああいった
“死者の穢れ”(念のために言っておきますが、この言葉は悪意から使っているわけではありませんよ…)
を多く身に引き受けるお仕事は、

肉体的にも…

勿論、
精神的にも…

そして、
加えるなら社会的にも…

辛い事だと思います(その一部は、作品内でも語られていましたが、充分とは思えません…)。

2時間程度の鑑賞によってもたらされた感動だけで憧れるには、納棺師という仕事は一寸重たすぎるように思いましたね。


しかし…
この映画を見て、改めて強く感じたのは、お葬式というセレモニーが、死者の為に行われるモノではなく、遺された生者の為に行われる儀式である…と言う至極当たり前の事実でした。

遺された者は…
お葬式において、生前死者にしてあげられなかった事をしてあげたり、最後の対話を行ったりする事で、突然、彼等の前に訪れた
“その人と2度ともう会えない!”
という現実…をゆっくりと受け入れて行くのでしょう。

異論もあるかと思いますが…
私は葬儀の場に死者はいないと思います。

ましてや…
千の風になって、我々の周りを飛び回っている訳でも無いでしょう。

葬儀場の棺の中には、ただ“亡骸”があるだけで、魂なんかは何処にも無いんだと思います…。

もし…
どこかに死者が存在するとするのならば…
その場所は、参列者達の心の中以外には無いように、私は思うのです…。

そういう意味で…
お葬式というモノは、
“おくられるひと”
の為にあるセレモニーではなくて…

まさに…
“おくりびと”
の為にあるセレモニーなんだとつくづく思いましたね…。


この作品は…
こんな風に色々な事を考えさせられる一本です。

『面白い!』
と腹を抱えて笑うような作品ではありませんが、私は結構好きな作品でしたね。


評価(☆5MAX)
ストーリー☆☆☆☆☆
しみじみ度☆☆☆☆☆
久々に見ると広末涼子も随分と老けたな…でも、それだけ老けて、それなりの年齢になっても、所帯ズレとか…生活感というか…そう言うモノが一切、感じられない!これって役者としてプラスなの?マイナスなの?でも…私はそんなヒロスエ…嫌いじゃないぜ…度☆☆☆☆☆
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視聴日 2009年3月9日


『おくりびと』と…
どちらを見ようか迷ったのですが、現状で一番興味があったこの作品を見てきました。


前作である…
『チーム・バチスタの栄光』に引き続いて登場の“竹内結子&阿部寛コンビ”は相変わらずお気に入りなのですが(まあ、それはただ単に私が2人のファンだから…というだけの事なんですがね…)、本作のキャスティングにおける白眉は“ジェネラル・ルージュ”こと堺雅人さんでしたね。

最近…
何かと“将軍”づいている堺さんですが、滅茶苦茶かっこ良かったですね…ちょっとやりすぎなぐらいでしたよ(笑)

例によって…
私は、原作を一切読んでいませんので、堺将軍が本家“ジェネラル・ルージュ”のイメージに合っているかどうかは、全くわかりませんが、少なくとも私的には完全にアリな(むしろ、好みの…)“ジェネラル・ルージュ”でした。

その他のキャストについては、先にも述べた通り原作を読まざる私にとって、特に不満は無かったですね。

ただ…
堺将軍以外のキャラの影が非常に薄かったように思います…。


前作と異なり…
本作は、医療ドラマ中心の構成になっていました。

一応…
事件は起こるのですが、ミステリーの比重が前作に比べて明らかに軽く、無理矢理に事件を挟み込んだ感がありました。

その為…
この作品を推理物と誤解して見に行くのは、一寸危険だと思いましたね…。


しかし…
さりとて、そのミステリーを押し退けてまで中心に据えた医療ドラマが秀逸か?と問われると、それは甚だ疑問で、救命救急の現場を主題としている割には緊迫感に欠け(トリアージタッグなんかは出ていましたけどね…) 、全体的に作りが荒いように感じました。


そんなわけで…
総合的な感想は一寸、イマイチでしたね。

故に…
オススメはしません。


評価(☆5MAX)
ストーリー☆☆☆
キャスト ☆☆☆☆
前作では、各キャラクターの作り込みも細かく、丁寧な作りになってたので、登場人物に対する感情移入が比較的容易だったけど、本作は“ジェネラル・ルージュ”とその相棒の看護婦長ぐらいしか作り込まれておらず、良くも悪くも派手な印象のある“ジェネラル・ルージュ”しか印象に残らなかったぞ…度☆☆☆☆☆
視聴日 2009年2月21日


いくら…
短編とは言え、立て続けに5本も見たら流石に疲れましたね。


この作品は…
北海道が誇る演劇ユニット“チーム・ナックス”のメンバー5人が、1人1本ずつショートフィルムの監督を務めた作品群です。

元々…
彼等のイベントで公開する為に作られたモノなので、実験的だったり、内輪受けだったりする作風が少々気になりますが、基本的に見る方も、それを期待して見に来ているので問題はなかろうと思います(勿論、私にも異存はありません…)。

ここで重要なのは…
“チーム・ナックス”のそういった“良い意味でのお遊び企画”が、ミニシアターとはいえ、一般の映画館で公開されるほどの需要があった…という事実でしょう。

北の小劇団もいつの間にか、大きな影響力を持つようになったと言う事でしょうか…。

まあ…
いずれにせよ、古くからのファンとしては嬉しい事なのでしょうね(私はにわかファンなので、それほどの感慨はありませんが…)。

いちいち…
深い感想を書いてもキリが無いので、取り敢えず軽く各フィルムの感想を覚書程度に述べておきます…。



『頑張れ!鹿子ブルブルズ!』


ご存知、大泉洋監督作品(笑)

『やっぱり大泉さんって器用だな…。』と言うのが鑑賞後の感想ですね。
5作の中で、一番バランスが良い作品だと思います。

でも…
個人的な感想を言えば、映画よりドラマ向きの設定だと思いましたね。

しかし…
どうでも良いけど、大泉さんはヤスケンに“ああいう事”させるのが本当に好きだな…。
愛されてるね、安田さん(笑)


評価(☆5MAX)
ストーリー☆☆☆
バランス ☆☆☆☆☆



『神居のじいちゃん』


“目は離れても貴女のハートは離さない”のキャッチフレーズでお馴染み(笑)の音尾琢真監督作品。

5作品中…
一番きちんとしていて映画としての完成度も高い作品です。

それだけに…
ナックスとしての持ち味は少々薄い作品でしたね。

音尾君が、ただ真面目に作品を撮ったという感じ…。良い意味で裏切られた感がありました。

その退路を断った、潔い作風には感服しましたね。

一番好きな作品だけど、ナックスのショートフィルムとしては、どうかなぁ(笑)


評価(☆5MAX)
ストーリー☆☆☆☆
叙情度  ☆☆☆☆☆



『部屋クリーン』

“残念な人”こと戸次重幸監督作品。

シュールかつコミカルな作品…ですが、いささかやり過ぎの感はあります(笑)

そして…
この作品は、ナックスの“老け役担当”音尾琢真の本領が発揮される作品でもあります!

この作品における音尾君の表情は本当に…本当に素晴らしいと思いました。


評価(☆5MAX)
ストーリー☆☆☆
コミカル度☆☆☆☆☆



『ヤスダッタ3D』

“平成の怪物”こと安田顕監督作品。

今回も、その怪物ぶりを遺憾無く発揮しています!

様々な評価を為しうる作品ではありますが、私の狭い器量では量りかねる作品でありました。

あらゆる意味で一番の問題作でしたね…。


評価(☆5MAX)
測定不能…



『AFTER』

ナックスのリーダー、森崎博之監督作品。

リーダーだけに上手くまとめたなあ…と感心させられたね。

ナックスの未来がこんな形なら良いなあ…とホノボノと思わされる一本です(その頃、私は生きちゃいないだろうけれど…)。

流石はリーダー…という事かな?


評価(☆5MAX)
ストーリー  ☆☆☆☆
未来への希望度☆☆☆☆☆


まあ、短い作品群ながら(“ながら”ではなく“だから”なのかもしれませんが…)、なかなかどの作品も楽しめました。

最後に…
全体を通しての“評価”として…


あちこちに『水曜どうでしょう?』をはじめとするHTVネタが散りばめてあり、片時も油断出来ず、大変疲れた度☆☆☆☆☆


を付け加えておきます(笑)
視聴日 2009年2月20日


今回…
私のハートにクリティカル・ヒットだった台詞は、巻き舌気味の『揺れませんが!』です(笑)

いやー、あおいちゃん。
拙者はその揺れない胸こそ“貴い”と思いますぞ(力説)


この作品は…
クドカンが絡んでいるだけの事はあって、一事が万事“あり得ない事”の積み重ねで進行してゆきます(一応、ほめ言葉です…)。

まず…
あるレコード会社勤務の雇用期間切れ寸前のダメダメな女子派遣社員が、ネットの動画を見て、若手パンクバンドをスカウトしたら、それが昔のバンドの画像で、集まってきたのが、小汚ないオッサン達だった…という導入からしてあり得ないし、レコード会社の社長が、その大昔の画像を気に入ってしまって、正式契約を結ぶ前に、彼等の全国ツアー(まあ、ライブハウスの…ですが…)の準備を完了してしまっている…という展開もあり得ない話です(それとも、畑違いの私が知らないだけで、音楽業界では“よくある話”なんですかね…)。

この辺りに…
いちいちツッコミを入れていたら、キリが無いので、『この作品はこういう世界なんだ。』という早期の割りきりが鑑賞において必要だと思います。

割りきってさえしまえば、それなりに楽しめる映画だったと思いますしね(笑)

映画自体…
ゴチャゴチャした雰囲気で、お世辞にも洗練されているとは言い難いのですが、その荒々しい仕上がりがパンクっぽくて(この“っぽい”ってのがミソですね、あくまで“っぽい”所が良いんです…)、私は結構好きでした。


キャストにおいての白眉はヒロインに尽きます。

私は今まで…
『“宮崎あおい”って、そんなにいいか?』派閥の人間でした。
まあ…
彼女の出演作は、これまで『ラブドガン』ぐらいしか見ていませんでしたし、良いと思うキッカケが無かった…というのが正確な所ですが、まあ“否定派”だったわけです。

しかし…
何?
本作における、あの可愛さは(笑)

美人…というよりは“愛らしい”という表現がぴったりくるそのキュートな姿に、一撃でやられてしまいましたよ…。

いやー、今日から私も宗旨替えですね。
今夜から、神棚にあおいちゃんの写真を飾る事にしますよ(笑)

それぐらい、今日のあおいちゃんは良かったです(念の為に言っておきますが、あくまで私のツボですよ…)。


この作品は…
合う合わないが、はっきりと別れる作品ではありますが、もしあおいちゃんの笑顔にときめけたら、最後まで楽しく見れると思います(なんじゃそりゃ…)。


評価(☆5MAX)
ストーリー☆☆☆
宮崎あおい☆☆☆☆☆
勿論、あおいちゃんを囲むダメ中年4人衆も良い感じ…私はその中でも“田口トモロヲ”演じる“ボーカルのジミー”が一番お気に入りだ…あのヨボヨボぶりと細かい芝居は必見?だぜ…度☆☆☆☆☆
視聴日 2009年2月18日


観賞後の感想…
『これだけ引っ張っといて、8月末まで待たすのですか…?』


この作品は…
“ヒキの天才”の異名を持つ(言い得て妙だけど、これって褒め言葉じゃないよね…)浦沢直樹の人気コミックの映画版で、3章構成の第2章にあたります。

相変わらず…
全く原作は読んでいないので、次に何が起きるかが(もっと端的に言えば、誰が死ぬのかが…)サッパリわからず、そのお陰でそれなりにドキドキした鑑賞時間を過ごす事が出来ました。


今回は…
『第1章』と異なり、近未来が舞台(時は2015年…って、ジェッターマルスかよ!)になっている事と、沢山の群衆が登場するモブシーンが多い構成になっていますが、その辺りにややリアルさを欠き、私は素直にスクリーンの中に没入する事ができませんでした(特にモブシーンが“嘘臭い”というか…“上手に嘘がつけていない”というか…)。

要は“醒めちゃった”わけですね。


加えて…
前作では“原作原理主義者”を標榜していた堤監督が、たいそうな宗旨替えをしたらしく、随分と大胆に“ストーリーの切り貼り”を行った形跡があります(私はパンフレットで知りましたが…)。

無論…
未だ原作を読まざる私には、何処をどう変えたのかさっぱりわかりませんが、何だか前作とテンポが違う事には嫌でも気が付きました。

この作品を『第1章』から続けて見た場合、違和感を感じるのか…それとも上手く物語のメリハリと感じられるのか…その辺りはよくわかりませんね(笑)


しかし…
色々な事を書きましたが、そんな事より何よりも、私の心の中を占めているのは、
『続きが見たい…早く、結末が見たい!』と言うことだけです…。

しかる後に…
改めて原作コミックを読んでみたいですね。


評価(☆5MAX)
ストーリー☆☆☆
続編渇望度☆☆☆☆☆
この章の主人公のカンナちゃんは、気がつくと何時でも全力疾走している…その姿が何だか“クロノトリガー”のキャラクター達がマップ上を走っている姿みたいで、何だか愛らしい…度☆☆☆☆☆
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