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視聴日 2009年6月14日


三沢の訃報を聞いた日に見たから…と、いう訳じゃないんですけど、この作品は私の心に強く響きました。

基本的に…
私は、プロレスラーのメンタリティと言うモノに対して非常に強い憧れがありますので、プロレスがらみの映画(『お父さんのバックドロップ』とか…『ガチボーイ』とか…)は、時間が許す限り見に行くのですが…この作品は、その中でも大当たりでしたね!


物語は…
アメリカのショープロレスの世界で20年以上のキャリアを持つ、“ロートルレスラー”ランディの冴えない晩年にスポットをあてて進行します。

身体中ボロボロで…
人生を器用に渡れない(そして、その半ば以上が自業自得である…)“ポンコツレスラー”の無様な生き様をミッキー・ロークが痛いぐらいの悲しさをもって好演しているのが、最大の見所でしたね。

栄光と挫折に彩られたランディの人生は、そのまま演者であるミッキー・ロークの人生を彷彿とさせます。それ故でしょうか?
彼の演技には、真に迫るものがありました。

少なくとも…
冴えない三十路を半ば以上過ぎた男の魂は、激しく震えましたね(笑)


確かに…
話の展開は地味だし…
決して明い物語ではないし…
幸せ一杯のラストシーンが待っている訳でもありませんが…

それでも、ランディが数多の選択肢の中から選んだ(あるいは、選ばざるを得なかった…かな?)、彼自身の居場所というものは、泣きたくなるぐらいプロレスラーらしい場所だったと思います。

そんな意味でも…
本編中、最後の試合でのランディのマイクパフォーマンスは秀逸で、哀しさの中に覚悟を決めた漢の爽やかさがあって私は大好きでした。


“格闘家”は…
強さを追求するのが本分故に、“孤高”である事が許されます…。

しかし…
“プロレスラー“は、観客を楽しませるのが本分であるが故に、それ単体では存在出来ない訳ですね。

その点では…
“プロレスラー”は“役者”と似通った存在であり、ミッキー・ロークは、ランディを演じる上で彼にかなりのシンパシーを感じていたのではないでしょうか?
それが、ランディの迫力に繋がったのだと、個人的には思いましたね…。


私的には…
オススメなんですが、アメリカのショープロレスを好まない人にとっては、辛い作品なのかもしれません…。


評価(☆5MAX)
ストーリー☆☆☆☆
漢の哀愁度☆☆☆☆☆
この作品の全体を貫く、うらぶれた雰囲気もまた堪らない…主人公はロートル・プロレスラー…ヒロインはシングルマザーのストリッパー…って、どんだけ玄人受けしそうな世界観なんだよ…度☆☆☆☆☆
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COMMENT :
待っていましたよ
レスラーのDVDを買おうか迷っていたので、感想を待ち望んでいました。
今年の三沢社長の命日にDVDBOXの第2弾が発売されるので、
その前に購入しようと思いました。
オイラも良いレスラーは良い役者であるべきだと思いますよ(方法は色々あれど)。
その事が分からない新日王者の仲邑君は痛いですな。
試合の多いプロレスではクラッシャーは駄目なのよ。
五條 2010/04/11(Sun)16:48:37 編集
COMMENT :
プロレスに…
造詣の深い、五條さんならまた違った思いを抱くのかもしれませんね(笑)

また、観賞後の感想を伺いたいものです。
デスタイガー 2010/04/12(Mon)20:10:38 編集
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