守護天使

視聴日　2009年6月20日


『アンタに助けられるぐらいなら…舌噛んで死ぬ！』
『ＧＳ美神　極楽大作戦！！』の美神令子なら、そう言いかねないシュチュエーションの映画でしたね(笑)

本日は…
カンニング竹山主演の“世にも無様なお姫様救出劇”『守護天使』を見てきました。


セオリーを外す…
と言う事が一般的になって久しい昨今、お姫様(この場合はピチピチの女子高生ですね…)を助けるナイトが“ストーカー紛いの、髪の毛も給料も薄い、メタボサラリーマン”だった…という図式は、最早着想として新しいモノではありませんが、ここまで徹底して無様に仕上げると、逆に意義を感じてしまいます(笑)

兎に角…
竹山演じる須賀って人が、ひたすら決まらない。

挙動不審…
やる事なす事失敗する…
すぐに人に頼る…
最強最大の武器は土下座…
キモい…

もう…
見目麗しく無い者は、人助けなんかしちゃいかんなぁ…としみじみと思ってしまいましたよ。


勿論…
彼の奮闘は、
それなりに心にくるものがあり…
それなりに感情移入が出来るのですが…

それは…
私が竹山に近い座標軸に存在するタイプの人間(容姿・年齢・立場など…)だから感じるシンパシーであり、幻想に過ぎません。

それに…
冷静になって見れば、須賀の必死の奮闘も“どんくさい白ストーカーＶＳ凶悪な黒ストーカー”の“目くそ鼻くそ対決”に過ぎない気もします…。

そこに…
気がついてしまうと、一寸素直な気持ちで、この作品を見る事が出来なくなりましたね。


色々と書きましたが…
“掟やぶりを真面目に作ったらこうなりました”というのを証明した…という意味では、大変意義のある作品だと思います。

私は嫌いではありません。


評価(☆５MAX)
ストーリー☆☆☆
無様度 ☆☆☆☆☆
ヒロインの“クツナ某”という女の子が、あまり好みじゃなかったのも、私のテンションを下げた一因かも？彼女より、引きこもり青年の同級生の女の子の“ワタナベ”の方が、私は断然好きだった…個人的には、引きこもり青年とワタナベが上手くいくのを心から祈ってます(笑)…やっぱり恋愛モノっていうのは、成就する可能性があってナンボやなあ…度☆☆☆☆☆