サンシャイン・クリーニング

視聴日　2009年7月18日


現実は…
そう上手くいかないとは思いますが、なかなか面白い職業を取り扱った映画だと思います。

そういう意味では…
結構、目の付け所がよい作品なのかもしれませんね。


物語は…
所謂、“負け組”に属する姉妹が、
人生、ニッチもサッチもいかなくなって、起死回生に始めた御仕事は“事件現場の清掃業務”だった…
という導入ではじまります。

特殊な業種の起業が…
こんなに簡単にいくかは(しかもソコソコ成功しているし…)別として、
若い女性２人が“事件現場の清掃会社”の経営と業務で奮闘する…
という設定は、結構インパクトがありましたし、作品のカラーにもよく合っていたと思います。


全編を通じて…
どちらかと言えば、低いテンションでストーリーは進行しますし、
陽性のタイトルの割には、作中で起きる出来事は、結構ヘビィな事ばかりです。

それでも…
作品全体を貫く雰囲気は、春のひだまりの如くに、明るく温かいのだから不思議なものですね。


基本的に…
主要な登場人物達は、所謂変人なのですが、その変人ぶりがあまりわざとらしく無い所も好感度が高いです。

彼等は…
決して順風満帆では無い、それぞれの人生を
淡々と…
それでいて、どこか楽天的に生きています。

その彼等の生き様が…
この作品の雰囲気に、暗い影を落とす事を防ぎ、
どこか“救い”めいたモノを醸し出しているように感じました。

この…
“淡々と楽天的に”と言う生き方のスタイルが、私は大好きでしたね。


派手な作品ではありませんが、なかなかの良作だと思います。
ボチボチお勧めですね…。


評価(☆５MAX)
ストーリー☆☆☆
変人度　　☆☆☆☆
作中に色々と魅力的なキャラクター達が登場するけれど、私の一番のお気に入りは隻腕の清掃道具屋店員、ウィルソン君だ…彼は、実に渋い脇役で物語をグッと引き締めていた…私は本来そんな役者さんが好きなんだよなぁ…度☆☆☆☆☆