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ミニシアター系からメジャー系まで、思いつくまま気の向くまま。
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視聴日 2009年4月11日


木村佑一初監督作品だから…と言うより、
実際の事件が元になっている…という点に惹かれて、
この作品を見てきましたが…。

いやー、なかなか面白かったですね。
初監督でコレなら上出来なんじゃないですか?
改めて、木村祐一の多才さに感心させられましたよ…。


物語は…
戦後間も無い地方の小さな貧しい村を舞台に…
村の有志達が…
欲望や義憤、自意識、自分の技術に対する自負心…等々の様々な動機を持って集い、ニセ札偽造団を結成する…というモノで…
倍賞美津子さん演じる女教師が主犯格に据えられているのが、作品のキモと言えばキモです。

私は元来…
こんな風に様々な特殊技術を持つスペシャリスト達が集まって、ひとつのミッションにあたるというストーリーが大好きなのですが…
この作品は、それを泥臭い農村規模で成立させている所が大変面白いと思いましたね。

反面…
農村と言う、ある意味“閉じた世界”を舞台にしている割に、昭和初期の田舎における犯罪にありがちな、多湿で陰惨な雰囲気がほとんど感じられなかったのは、少々物足りない感がありました。

まあ…
これは私が、金田一耕助シリーズに代表される横溝作品に感化されているだけの話で、普通の感覚で見るなら、気楽に見れるという長所なのかもしれません。
要するに…
嗜好の問題なのでしょうね…。


ただ…
この映画のラストで、主犯格の倍賞さんが、えらく自己主張をするシーンがあったのですが…
私は、あのシーンがあまり好きではありません。

作品としては…
一番のカタルシスを得られるポイントだったのかもしれませんが、何だかあのセリフを聞いた瞬間、スッと醒めてしまう自分がいました。

理由はよくわからないですから、これも嗜好の問題なのでしょうね…。


実際の事件の顛末も(それは、多分映画ほど劇的でも楽しくもないでしょうが…)、併せて知りたくなる作品でした…。
色々書いたけど、私は好きです。


評価(☆5MAX)
ストーリー☆☆☆☆
舞台の狭さ☆☆☆☆☆
この作品には、格別若い美女は出てきませんが、オッサンの使い方が非常に上手いです!主演クラスの段田安則は言うに及ばず…ですが、私が一番感心したのは、ほんのチョイ役で登場した中田ボタン師匠…売り上げを数えて、贋札を発見するワンポイントリリーフなんですけど、金に対する粘着質な眼差しが真に迫っていて凄かった…度☆☆☆☆☆
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