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ミニシアター系からメジャー系まで、思いつくまま気の向くまま。
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私には、どうしても駄目な映画のジャンルが二つだけあります。一つはスプラッタホラー、そしてもう一つは太平洋戦争物です。

それでもなお…たとえ戦闘シーンで、ほとんど耳を塞ぐ羽目になろうとも(これは比喩ではなく本当に塞いでいました)、私が見なければならなかったのがこの作品です。

劇場に行くのが、こんなに憂鬱だった映画はコレが初めてでしょう。硫黄島というのは、実は私のトラウマのひとつです。私がまだガキの頃、この戦いに関する文献を立ち読みした事がありました。当時の私は、うっかりその戦場にいる自分を想像してしまい、その絶望感から途中でその本を読む事を止めてしまったのです。言わば私は、『硫黄島から一度逃げた』と言っていいでしょう。長ずるに従い、私には幾度かそのトラウマを晴らす機会がありましたが、なかなか踏ん切りがつかず、この歳になって初めて、この島と向き合う覚悟ができたというわけです。

そんなわけで、この作品を見るのは、私にとってメンタル的に疲労を伴いましたが、非常に価値がありました。感銘が強すぎて正直、今は特にアレコレ批評する気にはなりません。それは見た各々で感じればいい事です(じゃあ、こんなブログ書くなって話ですが、確かにごもっともだと思います)。ただ一言『私にとってはきわめて値打ちのある一本だった』とだけ言っておきます。

あえて付け加えるなら、この映画のスタッフロールの後に日本の視点から見た『硫黄島からの手紙』の予告編を流していました。確かに効果的な宣伝で、興行的には良い作戦だと思いましたが、なんだか本作自体の余韻を削ってしまった感があります。その様が、どうもアメリカの国債売り出しの政策に利用され、翻弄された硫黄島の英雄の姿と少しだけ重なって、やや、やるせない気持ちになってしまいました。


評価(☆5MAX)
ストーリー☆☆☆☆
満足度  ☆☆☆☆☆
アメリカ視点の映画でここまで心乱されている俺は、本当に日本視点の『硫黄島からの手紙』を最後まで見切れるのだろうか度☆☆☆☆☆
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