忍者ブログ
http://4cdtiger.blog.shinobi.jp/
ミニシアター系からメジャー系まで、思いつくまま気の向くまま。
[38]  [37]  [36]  [35]  [34]  [33]  [32]  [31]  [30]  [29]  [28
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

視聴日 2008年3月13日


『俺がこんなに強いのもあたり前田のクラッカー!』なんてやっていた人とは思えない熱演でしたねぇ…。

随分と重そうな主題の作品だったので、見に行くのに少し躊躇がありましたが、『どうしても見ておきたい。』と言う強い思いに後押しされるような形で本作を見てきました。

この作品は太平洋戦争後、連合軍主導の裁判で戦犯として裁かれた岡田資中将の法廷での戦い(岡田中将は法戦と呼んでいた…)を描いたもので、先にも述べた通り、岡田中将を演じた藤田まことの熱演が光る一本です。

上映開始直後、いきなりNHKの記録映像のような画面と竹野内豊の平坦なナレーション(ファンには悪いですが、彼の起用はイマイチでしたね。『トニー滝谷』の実績を買って、西島秀俊あたりが妥当だったのではないでしょうか?)が数分間続き、見る者をやや戸惑わせますが、物語を取り巻く歴史的な状況説明と思えば、効果的な演出と言っても良いかもしれません。
しかし、その後いきなり法廷のシーンに突入するのはやや唐突の感があり、ここでは本当に戸惑いを感じましたね。
まあ、僅かな間ではありましたが…。

作品のほとんどの時間は、その法廷のシーンによって構成されるのですが、基本的に物語は淡々と進んでゆくので『大丈夫かなあ、この映画…。』と軽く不安になったりします。
ですが、しばらく観ていると、その“淡々”から“内に秘めたる熱意”みたいなモノが透けて見えてきて、作品にどんどん引き込まれていきますので、心配ありません(少なくとも私はそうでした…)。

この物語は『責任の取り方』と『信念の貫き方』についてひとつのモデルケースを提示した作品です。
岡田中将が行った決断や行動が正しいものかどうかは意見が別れるでしょう。
しかし、緊急の状況下、ギリギリの選択に追い込まれながら、自分の選択した行動に対して毅然とした態度で責任をとらんとしたその姿勢は評価されて然るべきだと思いましたね。

何時も何時もこんな作品を見るのは重たいけれど、たまには見るべき作品であると私は感じました。
娯楽的な要素はほとんどありませんが、非常に考えさせられる作品です。

評価(☆5MAX)
ストーリー☆☆☆☆☆
いぶし銀度☆☆☆☆☆
役に恵まれるのか、役を育てるのかはわからないけど、藤田まことには当たり役が多い。『てなもんや三度笠』の“あんかけの時次郎”を筆頭に『必殺仕事人』の中村主水、『はぐれ刑事』の安浦さん…私はそれほど好きな役者さんじゃないんだけど、やっぱり名優なんだろうなあ度☆☆☆☆☆
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
プロフィール
HN:
デスタイガー
性別:
男性
最新CM
[01/08 デスタイガー]
[01/08 サム]
[06/04 デスタイガー]
[06/02 サム]
[06/30 デスタイガー]
最新TB
ブログ内検索
カテゴリー
カウンター
バーコード
アクセス解析
忍者ブログ × [PR]
Produced by Samurai Factory Inc.