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ミニシアター系からメジャー系まで、思いつくまま気の向くまま。
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視聴日 2010年1月31日


『侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー銀幕BANG』が、お昼の部“満席”の為…
代打『オーシャンズ』!!

何だか…
優先順位が変な気もいたしますが、本日はこういう経緯を経てネイチャーな一本を見て参りました。


フランスの…
国民的俳優として有名な、ジャック・ペラン監督作品。

この人は…
ネイチャードキュメンタリーを撮るのが大好きな監督らしくて、
『WATARIDORI』(01年作品)という映画では、飛行する鳥に並走して撮影を行い、躍動感ある飛翔シーンをモノにした人であります。

当然ながら…
本作でも、生き物の躍動感溢れる映像の獲得に強い拘りを見せ、
世界に一台しか無いスティディカムカメラ“ティティス”や…
魚雷型カメラ“ジョナス”…
静音性小型ヘリコプターなど…
数々の新兵器を投入し、撮影を行っています。

加えて…
彼は、その映像のクオリティにも大変拘るタイプのようで、
ザトウクジラが群れで狩りをする所を撮るのに18時間粘ったり…
荒々しい“完璧な嵐”を撮影するのに3年間粘ったり…
と、自然を撮るにあたって最も必要と思われる“待ちの姿勢”を充分に実践できる監督さんなんですね。

まあ…
その辺りの事情や能書きを知らなくても(現に私は、パンフを読むまで、何も知りませんでした…)、素晴らしい映像であるのは、見れば判りますけどね。


この作品の物語は…
1人の少年の
『海って何?』
という、非常に素朴でミもフタもない問いかけから始まります。

その後…
幾つかの章立てが為された、海洋生物の素晴らしい映像が続きますが、
これは本作のストーリー性を確立する為のモノと言うよりも、単なるインデックスに過ぎない…と感じました。

つまり…
作品冒頭で問われた、少年の素朴な疑問も…
物語性を付加する為のナレーションも…
海に棲息する様々な生き物達の映像を効果的に繋ぎ合わせるギミックに過ぎないと言う事です。

一応…
映画を標榜するのですから、そういった工夫は必要なのでしょうが、なんとなくその辺りの印象は薄く感じてしまいましたね。

言いかえれば…
それだけ、生き物達の映像インパクトが強く、秀逸だった…と言う事でしょう。

大空でミサイルの様に変形して、海中を泳ぐイワシの群れに突っ込むケープシロカツオドリの群れだの…
魁偉な容貌で海底をゆっくりと進むゾウギンザメの仲間だの…
群れをなすイッカク達の姿だの…
悠々と海中を行く潜水艦のような巨大海洋生物達(クジラやウバザメ、ジンベイザメなど…)の姿だの…
心惹かれるシーンのオンパレードでした。

要するに…
この作品の本質は、NHKのネイチャードキュメンタリー番組を大画面で見ているだけ…なのですが、実はそれだけの事が、大変な贅沢である事に、改めて気付かされましたね。


ただ…
途中に、一寸押し付けがましく自然愛護をうたうシーンがありまして、私はそこがあまり好きじゃなかったです。

自分達の…
作った映像に、そんなに自信が無いのか?とも思いました。

あんなシーンが無くても、この映画見たら海の大切さは、伝わるっちゅーねん!

あそこは…
少し浮いていたように思いますね。


しかし…
それを除けば良作だったと思います。
この手の作品が好きな人には、オススメですね。



評価(☆5MAX)
ストーリー ☆☆☆
ネイチャー度☆☆☆☆☆
ナビゲーターとして“宮沢りえ”さんがナレーターをつとめており、それはそれで素敵だったのですが、個人的にはこういう映像にはおっさんの声が合うような気がしますな…これは、やっぱり『野生の王国』とか『生き物地球紀行』とかの影響かなぁ…度☆☆☆☆☆
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