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ミニシアター系からメジャー系まで、思いつくまま気の向くまま。
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視聴日 2009年11月3日


個人的には…
程好く、情けない所が好きでしたね(笑)

今日は…
手抜かりと穴だらけの計画なのに、どういう訳か稀代の結婚詐欺師と呼ばれる“ジョナサン・エリザベス・クヒオ大佐”の物語を見てきました。


この…
破格の詐欺師の事は、大昔ビートたけしの番組(番組名はうろ覚え…)で知ったのですが…
彼の詐称した経歴が、余りにも馬鹿馬鹿しくって(映画では、父はカメハメハ大王の末裔…母はエリザベス女王の妹の夫のいとこ…職業は米国の空軍特殊部隊のエースパイロットとなっています…)、ずっと心の中に残っていました。

和風だしで…
煮しめたような、冴えない日本人顔のオッサンの…
こんな、あからさまに怪しい虚言に…
よくも騙される人がいたなぁ…ってなもんですよ(笑)


また…
『カタクリ家の幸福』という映画に、このクヒオ大佐をモデルにしたとおぼしきキャラクターが登場し、
忌野清志郎さんが好演していたのが印象的だったので、
この不思議な詐欺師の事は、更に強く私の心に刻まれていたんですね。

そんな訳で…
かの“クヒオ”が主題である本作品は、公開前から私の鑑賞意欲を大いに刺激し、是非とも見に行きたいと熱望していたのですが、なかなか果たせず…この度ようやく念願が叶いました。


さて…
肝心の感想ですが…
堺雅人さんの“付け鼻”と“カタコト日本語”に、まんまとしてやられた感があります(笑)

だって…
堺さんが大真面目な顔で…
付け鼻付けて…
『アナタ二、アイニキマシタ!』
っとか言って女を口説くんですよ。
一寸、反則ですよね(笑)

勿論…
そういう、ツカミの部分だけでは無く、クヒオという怪人物の持つ、
何をやっても決まらない不思議なオカシミとか…
時折見せる哀愁だとか…
を堺さんは、よく演じていたと思います。

特に…
クヒオの
トホホな状況と…
虚を衝かれた時の…
表情は絶品で、思わず吹いてしまいました。


あと…
もう一点、褒めるとするならば、
クヒオに騙される女性が、皆さんお綺麗(或は、私の好み…と言うべきですかね…)だったと言う事です。

『容疑者Xの献身』に引き続き、しがない弁当屋のオーナーを演じる松雪さんは言うまでもありませんが…

明らかに…
“だめんず”好きの博物館学芸員役の満島ひかりさんなんかは、スレンダー好きの私にハートに“どストライク”の方でした。

彼女達が…
騙されそうになるたび、
『よせっ、クヒオっ!』
と叫びたくなりましたよ(笑)


この作品は…
“クヒオ大佐”という特異なキャラクターがあって、初めて成立するお話ですが、
本当に、この経歴で結婚詐欺をはたらいていた人が、現実にいた…と言うのですから、正に“事実は小説より奇なり”ですな。


正直に言うと…
色々と気にくわない所もあるのですが、上記の点だけで、私はこの作品を支持します。

一寸したクセに御注意を…。



評価(☆5MAX)
ストーリー☆☆☆
嘘臭い度 ☆☆☆☆☆
クヒオ大佐は米国の軍人と言う設定で詐欺をしていたので、堺さんは様々なアメリカ軍の軍服を着ていた…しかし、私はヤンキーどもの軍服ってあんまり好きになれないんですよねぇ…やっぱり軍服は、ナチス・ドイツが世界一ィィィィ…度☆☆☆☆☆
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